あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  森 春樹さん


私の窓におきたい花


雨の日

五月の枝に

たったいまうまれたばかりの

はだいろをみせる

小さな萌芽をみていた


わたしは

これから咲こうとする蕾より

雨に うたれ いろあせ

おちてゆきそうな

花を探しもとめ

その花に

最もふさわしい 真実の言葉を

用意して

ひそかに私の窓におこう

とおもった。











いつの日から か

指は

秋の木の葉のように

むぞうさに

おちていく。


せめて

指よ

芽ばえよ。


一本 二本 多くてもよい。


少なくてもよい。


乳房をまさぐった

彼の日の触感よ。


かえれ

この手に。



森春樹さんの略歴
1915年2月23日、名古屋市に生まれる。板前職人として働いていたが発病、1940年12月20日長島愛生園入所。独学で勉強。1991年11月25日死去。詩集『巨大なる石』(1955年 炉書房)、創作集『微笑まなかった男』(1983年 近代文藝社)。
 

森春樹さんは小説も「ハンセン病文学全集2」に6編載っている。随時紹介させて頂きます。


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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