あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  豊田志津雄(庸沢 陵)さん



船出の楽奏


船首に砕ける波の飛沫に

七色の虹が躍る


荒寥たる海原に

沈黙の海底に

ときとして 起る

灰色の疾風

白い怒濤

吹雪の目つぶし

渦潮の氾濫

  船艙の窓に 怯えた時代の眼は赤く

  拉がれた理念に 警笛は鳴りつづく


ああ・・・━━

抜錨して数十年

巨大な船は いま

順風に帆をはらみ

黎明を暗示する浮標灯の瞬きに

現実正視の曙のふくらみに

舵手の鼓動は高鳴り

船出の銅鑼は鳴りわたる


この時

この透明な海の はるか後方にあるのは

船尾の泡となった 朽ちた木造の船列

(1957年・6・23)


豊田志津雄(庸沢 陵)さんの略歴
1924年2月14日山口県に生れる。1939年工場勤務中に発病、1942年1月31日長島愛生園入所。文芸活動のほか、写真もやっており、フォトクラブの会長など勤めた。2002年7月29日死去。詩集『砂漠の星座』(1974年私家版)


もう一人の私がどこかにいる」がよかった。


2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム