あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  豊田志津雄(庸沢 陵)さん


もう一人の私がどこかにいる


ここは瀬戸内の小さな島という

私は

その島のすみっこの世すて人という

━それはみな嘘━

そんな気がしてならない時がある


日日単調な生活の中に生存している

この私が

私であるのか

━疑心するのはなぜだろう・・・━

いま 午前一時

スタンドの灯の中で詩を書いている

私が

私でないような気がする

「精神分裂病」

━そうかも知れない━

が まて

太郎さんと呼べば・・・はい

花子さんは・・・といえば 私よ・・・と

返事はするものの

それとて

名前という

生まれながらの身分証明書があるからだ

いいかえれば

荷札のようなものだ

いつだったか・・・

新聞の三面記事に

━送られていく山羊の

自分の荷札を食ってしまったとか━

もし

おまえが あなたが

一人

荒漠千里の真中に生まれおちたそのまま

置きざりにされ成長したと仮定すると

━どうだろう━

おまえも あなたも

きっと

自分が誰であるのか

そして

どこかで

自分を呼ぶもう一人の自分の声の錯覚に

おち入りはしないだろう・・・か


この島の中にいる 私は贋物

枯れて 朽ちて 土になる

道程の中に住む 私は贋物

もう一人の私

その本物がどこかにいる

油まみれの服を着て

旋盤の騒音の中にいるのか

それとも

大都会の真中で人いきれにもまれ

生存競争の渦の中で 妻と子の笑顔を抱いて

汗まみれとなって働いている

そんな私が

もう一人

確かにどこかにいる




2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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