あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  小村義夫(小酒井時則)さん


午後の凝視

萎えた手の 歪められた指が動いて

赤い鉛筆は 今日も山脈を描いた

その細い腕に 乱れ打つ呼吸

谷深き私のいのち


感覚の断層  赤いラインを挟んで対峙する

生きなければならない命の欲求

避けられない苦悩


人間は生命の赤線上をのたうちまわっているのか

ひそひそと秋風は 落葉の歌を唄い

午後の日射しは

薬壜の目盛りをじっと
凝視みつめている









花を活ける女


大晦日の午後の病室では

どちらを向いても

色彩はむなしい風景をなげだし

病んでいる


今年も冬を病み

大晦日の午後を熱っぽくしている病室


花を活ける女よ

快活な白衣のあなたは

空間にかわいた
はさみの音をはじけさせ

水盤に向うときシンとして

妙に真剣な表情をつくる


ひたひたと水盤に水をひたし

梅 松 葉牡丹に調和を与え

病室にかわった風景を置き

花を活ける看護婦よ


活けられた花はむなしさを断ち

ここまで生き・・・生かされてきた時間のなかの旋回で

細くなった腕を感情にまかすごとく

ふたたび生きようとする新しい年へ!


むなしさを鋏できり

むなしさにふるえをのこし

花を活けている女よ



2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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