あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  永井静夫さん(3)


硬貨ほどの感覚のこる蹠を愉しむごとく撫でてゐにけり




海峡を泳ぎそこねし患者の屍うちあげられし磯とも想ふ





静まりて舌に点字を読む見れば生きると言ふはかく美しき





癒えねばならぬ係累もなき残生にきりきりと肉にしみ入る注射





ともすれば寂しさ疼く白灯に「火泥」を読みて意欲かり立つ





父も母も苦しみ秘めて逝きしかば秘むべくもなし癩とわが性






老いほけて只ごと歌を作りゐる吾に生きよと賞たまはりぬ





病む妻のいのち滅ぶやまさやかにみどりの木の芽雨しづくする






手を握り力の限り苦しめる妻との堺とほざかりつつ







時効なき病にひしがれ生きつぎて恋なく老いて無口になりき






生きてゆく戒のごと島の院にときめかぬ血を採られつつ老ゆ


2030年 農業の旅→ranking




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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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