あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  味地日出男さん



一つの喜び



おずおずと治療待合室に入り来し一人の盲

杖にたずねて行きあたりの隅を

そっとさぐりて腰を降ろしぬ


親しみを画に見つつ歩み寄り

並びてかけし顔丸き男

言葉出さずそっと盲の手を取りき



眼球は痩せて小さき眼をしばたたき

腫みたる指に神経あって

盲は不意の友を読まんとせる


互に手を取り合えば

二人の呼吸のひそかに通う

盲はその体臭を聞きて名を云いしが

男は尚も黙をつづくる

一ずなる盲の心今は迷いて

腕ひき寄せてもの云いねと云う

ああ吾も男の名を知らず

囁きて告ぐる術なし


ひらめきし盲の六感は

男の名を遂にあやまたず

云いあてられて明るく笑えば

耳に響きし其の声を懐しみ

盲はそもそも満足気に笑を浮べぬ

ああ今は

見守りていし吾の心も軽く何か楽しき




2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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