あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  金森正美さん



春の午後


冬は衣をぬぎすてたのか

風につめたさはなかった

並ぶ松 青く煙り 潮の香 草にゆれて

草木の角芽はあすのことをささやいていた

空には羊毛のように雲漂い

海はあくまでも静かだった

中天に舞う夫婦とび 高く低く

昔の歌を繰返し

入江にはやわらかな西日が赤く

波は静かに渚を洗っていた

呆けた鳥が棒杭の上で誰かにおじぎをくりかえした

ああその午後

母のふしをまねて

私は子守唄をくちずさんでいた









落葉


ひとつ またひとつ

薄暗い窓玻璃に あたる落葉

微かなひびきが

私のこころをふるわす


空は 病み疲れし

わが心にも似て

灰色に曇り

私の生命を占う


曇り空の落葉よ

新しく芽生えるもののために

お前は朽ちていくのか



金森正美さんの略歴
邑久光明園に在籍。金森正美はペンネームと見られ、詳細は不明である。1954年刊行の『光の杖(邑久光明園合同詩集)』には故人とある。


風景の描写が印象的である。こんな言葉で表現できる感性・・・。

冬は衣をぬぎすてたのか

風につめたさはなかった

並ぶ松 青く煙り 潮の香 草にゆれて

草木の角芽はあすのことをささやいていた

空には羊毛のように雲漂い

海はあくまでも静かだった 



2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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