あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  橋本正樹さん



橋本正樹さんは藤本トシさんの後夫です。

橋本正樹さんの詩はわかりづらい箇所が多々あるが、全体を通して何となくわかったら、その詩は省かずに載せました。





春は

抱擁される季節だ

美しい月があるからだ

夜々の庭木が濡れているからだ

一枚のタオルも濡れるからだ

浅い宵星

話しがある 

ロマンスがある

夜空がある

金星がある

浴槽がある

いのちがある 

いのちを燃やす窓がある


春はやっぱりいい

抱擁される

季節だからだ


(1953)








二月尽


また来た道を

私は返えすのかも知れない

あたたかい日射が縁側に一ぱい

あたっていると

すわっている畳の上が

急に埃ぽくなって来た

そして 菜の花やすみれが私の鼻の先を

通り過ぎでもしたかのように

やさしい追憶を投げかけて呉れる

癩園に朽果てた身垢のことは

そんな時

おくびにも出さないで

ほど遠い春来るの道程の愉しさが

またまた来た

此の道の 目印の中に

立っているような喜びを

私はひとり

草の根のように吸いあげる


(1953)








抜け殻


私のてのひらに

こんなに軽く乗って

お前の命はどこへ行ったのであろう

そっと 寄生木やどりぎに尋ねてみても

知らないと云った

真白いお前の亡骸なきがら

こんなに軽く

私のてのひらに乗って

お前の命はどこへ行ったのであろう

かなしい ものの運命さだめ

今日吹く野づらの風に

私が そっと山に尋ねてみても

お前の命はなかったのか


(1950)



2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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