あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  原よし志 さん



私は絵本を繙げる

背にうす冷えを感じつつも、窓外の陽射し春めきて、小鳥の声もいとたかいと思う日の平日、幼き小学生の慰問をうけて。


梅の花がこぼれる日向の縁で

私は

絵本をひもとげる

絵本の中に誰がいる

子供の顔に何がある

山のあなたの空遠く

私を去って行ったあの瞳

子供の動かぬ瞳をみているだけで

私は悲しい

風もないのに梅の花がこぼれる

絵本を涙でよごしてはいけない

私は絵本をみるのをよして

お母様をお迎えに行こう







寒灯に想う


霜の降る音に心をすまして

寒夜部屋に詩すれば

ともしびが淡くながれて

青い息を吐く


寒灯戦きて吾れを呼ぶ

生きるは悲し

詩するは苦しと

心寒く透き

寒灯の光芒は

腐肉をさらして

たえず息づく
 





かにかくに両手にペンをはさみもちて文字の書くるを幸と思へり




盲故さぐり見るべく名を彫りし下駄新しきままに入れあり




原よし志さんの略歴
1904年9月27日鳥取県に生まれる。1928年外島保養院に入院。手の痛みにハンセン病とわかり、家族に隠して外島保養院に入院させてほしい旨の手紙を出したところ返事が来て、今は保養院は無法地帯と化しているのでしばらくお待ちくださいとのことだった。それからどれくらいかして、どうぞ来てくださいとのことで連絡して行ったところ、駅まで人力車で迎えに来てくださっていて恐縮した、と生前語っていた。1949年社会復帰の準備を始めたが喀血して叶わず、1989年6月11日帰らぬ人となった。


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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