あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  原よし志 さん


もつれ蝶


癩者の肉体は着ている衣より早く損ね変貌し、一夜の中に昨夜の面影を失うこともたびたびである。そして、その肉体の変化につれて、お互の友情にも微妙なる動きがある。


会う度に縺れあい

縺れあう度に深まる友情であったが

なぜか

いつのまにか

顔をそむけるようになった


たまたま訪れた日

花園には

薔薇が咲き

香りが甘くただよっていても

二人のへだたりは

どうすることもできなかった


二人は

あじさい色のしじまの底に

深く深く沈んで行くのだった


かつて「チューレリイ宮の噴水が欲しいね」と

読みあった小説の風景を

いっしょに描いたのも

とうとうむかしの思い出になってしまった


ぼくはやわらかな午後の風をうけて

もつれた蝶が

遠くへとんで行くのをながめながら

時間について考えた


1954年編さんの邑久光明園「光の杖」に登場する49人の詩人たちには、日々、癒されているが、詩の題名だけでは、作者の名前が思い出せないことも多い。その中で「もつれ蝶」の原よし志さんは思い出せる。それくらい印象深かった。


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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