あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  堂崎しげるさん




幸福


あなたはどこに

地上から

わたくしたちにはとどかぬ

そらの

星々のひかりのなかに


あなたはいくらみつめても

いつまでまっても

とおいそらの彼方にある


わたくしたちの

あこがれている

手にはとってみることも

ふれてみることさえ出来ない

ゆめのひかり


そう思っていたが

いま病んでいるわたくしのなかに

あなたはだんだん満ちてきて

もうわたくしは

あなたでいっぱいになる

わたくしのなかに

あなたが感じられれば

生のよろこびを

強く強く感じる










老年


━━夕方 夢中で仕事をしていると

すっかり日が暮れてしまって

おどろくことがある

三四日 あたたかさが続くと

春がきたと思い込んでしまう

そして(冬が逆戻ってきたような)寒さには

いつも魂消てしまうのだ


まだ識らないでいる

多くのことがらがあるので

ひとは懸命になって

それを解答しているうち

そのかずが増している


そうしてまったく

思いがけない

ある出来事に遭遇したり

無益の徒労を体験していく


だがやがてひとは

年経てきた年齢を

むしょうにいとおしんだり

自分自身をこのうえもなく

尊ぶようになる










雲と私


どこからともなく

西へながれ

東に去り

むらがりよってきていつとはなく

ちりぢりになって消え去っていく

雲はいまもそうして浮んできては

消えていく

それが同じではないが

そうではないとも想わず

季節ごとに空を飾った夥しいかずかずの

変化にとんだ雲が

人間とどんな関係があるかなどと

そんなことは考えてみるいとまがなかった

なぜか雲は空にぽっかり

浮んでさえおればよいのだと

そんなことも一度も想ってみなかった

いくあてのない旅を

雲はじぶんでもわからないうちに作られていて

風に追われるままそうやって

はしっていく

どんな未知の世界へでも

雲はゆうゆうととんでいけるのだろうか

じいっとみているうち

私に宿命と云うものがやっとわかるような

あるいは考えるなんて 存在ほどの意味を

持たないのかも知れない などと想いながら

あれほど淡くはかない雲の瞬間が

どんなに美しく

むねにやきついているか

それだけがいまやっと

私にわかったような気がする



2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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