あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  志樹逸馬さん



足を病むあなたに


私だけは

あなたの哀しみを 痛みを

この胸に全身で抱き

よろめきをささえ いたわり

前へ歩む松葉杖をも握ることが出来るのだ


どんなにあなたが苦しむときも

唯ひとりでいるときも

よしや傷が いつまでも いえなくとも

死のまぎわまで

━━瞬時も この視線をたじろがす時はないのだ


私だけは

真赤な純潔を 

あなたに交流させることが出来るのだ






水をむ女

広い地上 貴方はどうして

私達病み汚れている者の集まる小さな島を

たった一つの職場と選んだのですか


黒く澄んだ瞳を持つ若い貴方に

純白の服を着せたのは 誰なのですか


この生命に掬まれる水の 今日も━━

冷たいかおりを親しみ

うちに・・・赤い血潮となる不思議をいぶかしみながら


あゝ貴方は何処から来た

この胸に顫える手を

じっと 私はみつめるばかりです

1951年



以上で志樹逸馬さんの紹介を終わります。ぼくは「癩者」という詩が最も好きだが、詩の編者で解説を書かれている大岡信さんは、「」を称賛されている。

志樹逸馬さんの略歴
1917年7月11日東北地方に生まれる。福岡県小倉で旧制中学に入学、一学期のみ学び、父の死によって東京へ転居。12歳で発病し、1928年10月全生病院に入院。1933年8月、長島愛生園に転園。この頃から文芸への関心が高まり、詩作を始め、「愛生」誌に発表するようになる。1959年12月3日死去。詩集『志樹逸馬詩集』(1960 方向社)、『島の四季』(1984 編集工房ノア)


2030年 農業の旅→ranking






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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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