FC2ブログ

あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

大島青松園  塔和子さん


釣り糸

電光のように魚が食いつく

このときこそ糸の私はぴいんと張り

ひたすら魚の意のおもむくところを追究する

広い海の中で出会ったたった一匹の魚と

釣り糸の偶発的な出会い

どんなに多くの魚がいようとも

糸の先につながる魚と

魚につながる糸とただ一点にしぼられ

いま在ることを互いに知らしめられる

魚が深く入れば糸も深く入り

逃げようとすれば

するすると老獪に糸ものび

もはや逃れることも逃すことも出来ない

関係になってしまったひとつの課題

やがて互いに疲れきり追い切って

海の面にひき上げられ

糸と魚の共存ははずされる










闇の神聖の中できわだつ声

凄絶に遂げる生を謳歌するのか

無我夢中の世界にいて

産みおとした新しい生命の傍に

かたくなるのか

無慈悲な自然

あるいは優しい自然は

そうして生命を絶やすことをせず

死に絶えるものから生きかわるものをひき出す

おまえ達は

一年という周期に立ち会わされた

自然の食欲であり排泄である

悲哀か賛歌か

虫が鳴いている

人は鳴いているとしか表現できぬが

いのちの声がきこえてくる









言葉の核


美しいものを美しいと

暗いものを暗いというだけ

このたんじゅんなことを表すために

どれだけ労して言葉を選ぶことか

どうしてどんなふうにどんなにといつもくる問い

それはあらんかぎりの言葉を集めても

説明できないのに

いつでも不用意に全くかんたんに

明るいと美しいと暗いと言うのだ

そして私はそれらの言葉のそばでうずくまり

もやもやとした周辺を彷徨しどもり

あるいは肉付けを少ししたりする

けれどもやはりどう言えば

やんごとない人の裸を見るように

まばゆい言葉の核をつかむことができるのか

手にあまる宿題を課せられた生徒のように

すくわれがたいものを見る











詩集 手紙 雑誌 ハサミ ペン 辞典

ざっと見渡しただけでも

書きこみきれないほどのものを

このせまい机の上だけにでも置いていて

わたしはいまそれらと共に灯の下に在る

けれどもこの夜更け

灯を消したら

私の存在すら他からは見えない

闇は

この多くのものを

一度にその大きな倉の中におさめる

ああ自然が作る闇の倉にくらべたら

人はどんな大きな倉を作ってもかなわない

私達は灯をつけなければ

その闇の倉に貯蔵され

互いに互いを目でたしかめ合うことも出来ないで

ころがされ

闇が扉をひらいた朝はじめてすべては

生まれたときのように新鮮に

現れるのだ



2030年 農業の旅→ranking


このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム

月別アーカイブ