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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

土地改良事業削減

ニワトリの突付きは、子供のいじめと同じで、セーブがきかずエスカレートしてしまう。残酷な世界である。

突付き殺された現場に、18年の間に2回ほど遭遇した。

もっと早く隔離しておけばよかった・・・は後の祭り。

隔離することは1羽もしくは2羽だけ、別途、エサと水と草を与える必要があり、忙しい農業者としてはできればそういう状況は避けたい。

突付きがあるから大半のニワトリは生まれるとすぐに口ばしを「デービーク」される。しかしそれは自然ではない。



土地改良事業(圃場整備等)に反対する理由

(1)農業者に経済的負担がかかる・・・多分、5%ほどの負担になるのだと思う。しかしその5%はウン十万円。

(2)圃場整備をしても、田んぼの資産価値は上がらない。

(3)減反と圃場整備が並行して進められている・・・圃場整備すればするほど、それ以外の田んぼは休耕田や荒地になりやすい。

(4)記憶にある風景が壊されてしまう・・・アイデンティティの喪失につながる。

(5)客土されたりすると、それまでの土地の個性が壊される・・・また一から土作りのやりなおしである。

(6)圃場整備された田んぼは面白みが全くない・・・画一化された田んぼはそれ以前の田舎の風景を壊してしまう。

(7)大型機械の導入を前提として考えている・・・圃場整備の視点は効率や採算だけである。

(8)段差のある田んぼでは「のり面」が大きすぎて(広すぎて)、草刈がとても不便である・・・段差のある田んぼの圃場整備は必然的に「のり面」が大きくなるので、圃場整備はするべきではない。

(9)何百年もの歴史ある田んぼを、効率や生産性だけの理由で圃場整備をするのは、土地改良ではなく土地と風景の改悪である。

(10)圃場整備は農業者の立場には立っていない。施行する業者の立場にたった圃場整備に思える。

3月18日、3月19日、3月20日の3日間、「揺れる生産基盤、上、中、下」と題して「土地改良事業削減」が、農業新聞に批判的に取り上げられていた。

2010年度の土地改良事業予算は、前年度より63%少ない2129億円になることが確実となった。


なぜ土地改良事業をしなければならないのか。

土地改良をして少数精鋭の農業者にがんばってもらおうということだろうか。

土地改良をしても離農は止まらない。

土地改良をしても害獣被害は止まらない。土地改良より害獣防御をした方が農業者のためになる。

30~40年の耐用年数のある排水路整備等をすれば、30~40年後にまた改良事業を迫られる。

循環もしくはリサイクルできないハード事業は、増やせば増やすほど国家財政の破綻につながる。

年月と大金を投入して圃場整備をしても、反比例して農業者は減り続け、比例して休耕田や荒地は増え続け、風景も田んぼも人の心も壊れてしまった。


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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