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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園



病に伏し皺ふえませし父の顔に秋日照れればカーテンをひく




結節のうづめ盲ひたる父の眼に秋陽はにぶく光りてをりぬ




病重き父が他国の叔父さんの名を呼ぶ窓に病葉わくらばの散る




ドア押せば吾が父の体嗅ありにけり息のみて我とりすがりたり




父よべどにぶき眼のうごきなく切れがたき痰ののどになり居り




夕近き窓のガラスに雨つぶの打ちて流るる音のかそけき




こほろぎは壁にすがりて鳴きてをり父臨終の夜の静かさ




よべ父ののみたる煙草のすいがらがまるきままに白く盆にのこれる




乾きたる父のくちびる白き綿に水ふくませて湿しやりたり




我が父の臨終に来し人々は夜明けて多くかへりゆきたり




赤煉瓦積みある火葬場の狭き庭に父の葬儀の始まらんとす




父の前に捧ぐる花のひやびやと吾がてのひらに感じたりけり



高二 T・Y子さん

(『望ヶ丘の子供たち』1941年8月20日)


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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