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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

古里は遠きにありて思うもの

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「古里は遠きにありて思うもの」と言うが、遠くにいなくてもボクはこの田んぼの風景が大好きである。池の土手の草刈が終わったのでますます風景がよくなった。

ここの風景、土地、そして農業が自分の大きな財産である。どれもカネにはならないが、いつも支えてくれている。

本当にありがたい。

細々と暮らしていければよいのだ。もう土から離れては生きていけないのだから。

ひとつ歯車が狂っていたら、釜ケ崎周辺の簡易宿泊所が居住地になっていたような気がする。5回以上転職を繰り返し、サラリーマンではとても勤まりそうになかったから。

歯車がひとつ間違っていたら・・・

でも自分には湯浅誠さんのいう「ため」があった。家とか家族とか故郷という「ため」である。

9回目の転職が農業だった。

この先どうしよう・・・、この先どうなるんだろう・・・と悶々としていた時、農業がひらめいた。同時にここの田んぼが脳裏に浮かんだ。

本当にめぐまれていた。サラリーマン以外の「逃げ場」がイメージできたのだから。

あれから22年(2年後に農業転身)。ここの田んぼがますます気に入っている。多少の段々畑の小さな田んぼが14枚、借地した大きな田んぼが4枚、田んぼの上にため池、ため池の北側の山の斜面30アールほどの持ち山。その持ち山の中に10アールほどの「葉タバコ跡地」がある。つまりこの一帯が「里山」になっている。

こんな「里山」を背にして何の不足があろうか。故郷と大地と農業とため池と山と。かけがいのない財産だった。

サラリーマンとして普通にやっていけたら、この財産に気づくことはなかったであろう。

人生の途上でのたび重なるアクシデントが、新しい運命に導いてくれた。それが農業だったとは、35才まで気づくことはなかった。

歯車が一つ違ってきた。

これは単なる「運」ではなく、それまでの自分の生き方が伏線となって気づかされたものと思っている。

何かに挫折した時、どんなものでもいいから「逃げ場」をあなたも気づいて欲しい。

 しかし現在の世の中は、逃げ場がほとんどなくなっている気がする。

逃げ場がなくても、最低限の保障(高齢者なら年金、現役世代も同じような年金)があれば、急な転落は防げる。

都会の非正規雇用の現状を見ても、働いたその収入で生活できるという資本主義の前提はすでに壊れ、安定した雇用がいつ不安定になるかわからない。そんな時代に社会保障制度の機能不全を解決する根本的な発想の転換策がベーシック・インカム(基本所得=全員・無条件・現金給付)です。(京都府立大・小沢修司教授)

「ベーシック・インカムで大地への回帰を」、時代はそういう方向に向かっている。そういう方向に向けなければ、この国に未来はない。


2030年 農業の旅→ranking 




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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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