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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長く続いた閉塞感をヤギが一変させた

去年は大きな出来事がいろいろあったが、その中でも一番大きかったのは「ヤギをもらったこと」である。
ヤギは、
(1)毎日のようにブログのネタを提供してくれる。
(2)ヤギを介してUさんが援農にきてくださるようになった。
(3)ヤギを介してKさんとまた出会い、出荷形態の変更をも促した。
(4)朝夕の「村道の電柵の開閉」という拘束を半分にしてくれている。
(5)田んぼ全体の風景を変えた。
(6)山仕事やパドックのための非農耕地開墾をも導いた。

Uさんは月に2~3回、午後から来てくださる。自分の不得意なことが得意なので大いに助かっている。子供の頃から高校卒業まで10年以上ヤギの世話や乳しぼりをされ、ヤギにとても詳しい。農業高校の林業科を出られていて農業全般のことにも詳しい。
月に2~3回、午後から農業塾に行く感覚で、質問事項をまとめておき、自分ではできない大工仕事をお願いし、山仕事の作業のやり方や道具の使い方を教えてもらっている。井戸の蓋、ヤギ小屋作り、簡易鳥小屋作りは全てUさんの援農のおかげである。

同じ瀬戸内市のKさんには、10年ほど前に瀬戸内市内のハーブ園を案内してもらったことがあるが、その後あまり行き来がなかった。ヤギを見学に行った先でたまたま出会い、その後、新たな出荷先を紹介してもらった。このことがきっかけで、出荷形態を変えようと考えた。4年ほど前からヤギも飼っていて、1ヘクタール規模で野菜を作り、ハウスも6棟持たれている。いろんな出荷先を持ち、直売所にも出されているので、直売所への出荷の仕方や単価のつけ方も教えてもらっている。

電柵のゲート(村道)の開閉が、朝、夕の日課となったが、ヤギも朝、夕の小屋からの出し入れがあるので、拘束(負担)を半減してくれる形になっている。


ヤギ導入の「伏線」は3つあった。
(1)農業新聞に鳥取県の「ヤギのリース」が何回か取り上げられ、岡山県にもそんな事業があるならぜひ飼いたいと思った。
(2)10~20年後、ヤギがまた日本農業史に復活するだろうと予想した。
(3)ブログのネタに行き詰まっていた。

ヤギを飼ってみたいと始めて友人に話したとき、抜群のタイミングでヤギを飼っている人を紹介してくれて、もらえる話がその日に決まった。

 

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Uさんは名刺に、レジャー林業探求家(働・遊・作・学・食)、野良仕事研究家と書かれている。
暖房に「薪ストーブ」を使われているので、大量の「割り木」を家の軒下に積み重ねている。軒下がいっぱいになり、菜園にも画像のように積み重ねている。まさに林業を生活の中に取り入れ、それを楽しんでおられる。

50年ほど前には集落のどこの家にも「クド」があったので、軒下には画像と同じような割り木が積み重ねてあった。クドの火や風呂焚きの火は台所の暖房になると同時に、見る人に「安らぎ」を与えた。火は人の心を癒すが、現在人のほとんどは「木材の炎」を間近に見る機会さえ失っている。


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Uさんの家庭菜園。通路と畝の場所は決まっているので、不耕起栽培に近い。輪作で新たに植える時に少しだけ畝の上を耕す。右の画像のように少量の麦を蒔いて「敷き藁」も自給している。


60年近く生きていると、人生の大きな転換期になったと後でわかることがある。16才、26才、36才の時に大きな出来事があったので、末尾に6がつく56才の去年は、その前年からそんな予感と期待をしていた。長く続いていた閉塞感をヤギが一変させてくれた。

田んぼ全体を囲うきっかけとなったイノシシの襲撃が去年の10月7日だったということも、大変ありがたいタイミングだった。その年の2月5日にもらったヤギと順序が逆だったら、電柵の手間隙や経費の負担ばかりが頭について、ヤギ導入のような「悠長なこと」はできず、「状況の変化」は起こらなかったかも知れない。それどころか、農業の出処進退の危機に陥っていたかもしれない。

イノシシの襲撃の前にヤギが来ていたということは、自分にとってそれくらい大きな出来事だった。

ヤギがうまくいかせるかどうかは、人や場所や時によって異なる。いろんが偶然が重なって自分の場合はヤギに助けられた。

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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