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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

今年は国際生物多様性年

農業は、一人もしくは家族という最小単位でする仕事だと思う。これを離れたら農業をする意味はないと思っている。集落営農や農業法人からは農業というイメージがあまりしない。

組織として判断するのではなく、個人として判断することが農業だと思う。肥料にしても農薬にしても除草剤にしても、いつ、どれだけ使うかを組織の判断にゆだねる、もしくは従うのでは第2次、第3次産業と同じである。環境保全とか農の喜び(癒し)からは遠ざかってしまう。

一人もしくは家族でするから「農業」なのである。

今年は国連が定める国際生物多様性年。10月には名古屋市で生物多様性条約締結国会議が開かれる。

地域を離れた生物多様性なんて存在しない。現地の人の、現地の人による、現地の人のための生物多様性を考えてほしい。トップダウンではなく、地域から国、世界へと積み上げていかなければならない。(山階鳥類研究所所長、朝日新聞1月15日)

生物多様性とは、とにかく少量多品種を作り、いろんな事に手を出すことだと思う。

多種類の野菜、多種類のハーブ、多種類の果樹、ヤギ、ニワトリ等の家畜、簡易方式の炭焼き、ミツバチ、ミツバチの蜜源作物、景観作物(花)、山菜、シイタケ、ビオトープ(水辺)、飼料作物。

できるだけ農薬や化学肥料や除草剤を使わず、旬に忠実に、黒マルチや各種ビニール資材も極力控える。(完璧に否定することには反対。それでは人類が飢えてしまう)

こういう農業をしていると、毎日、田んぼへ行くのが楽しみになる。単一でないので自然災害のリスクも最小限に抑えれる。

問題は、あまりカネにならないことだけ。

それでも、風景とか、鳥の鳴き声とか、空の雲とか、水の音とか、季節の草花とか、春夏秋冬の変化とか、土に触れる喜びとか、自然との一体感とか、他の職業では決して味わうことができない。

他所へ刺激を求めて出かけなくても、交友範囲や生活圏が狭くても、教養が少なくても、農業の能力がかなり劣っていても、これだけの農業ができればもう十分と思っている。

後はこれを平行線で持続するだけ。

ただ、ボランティアで農業をしているわけでも、趣味でやっているわけでも、家庭菜園でもないので、「売上」には常に目を向けている。

昨日の春夏野菜の定植数をどう思われましたか。

あれだけでも、小走りで収穫して毎日1時間では終わらないし、仕訳や袋詰めに同じくらいの時間がかかるし、数店の直売所へ持参して帰るだけで小1時間かかってしまうだろう。合計3時間かかる。午後からの半日しか農作業時間は取れない。

1日の総売上1万、それを週5日続けて5万円、4週(1ヶ月)で20万。野菜の端境期のため2月、3月、4月の3ヶ月間はあまり出荷できないとすると、年間では20万×9ヶ月=180万。年間の農業経費は60~80万になるから、これでやっと100万ほど。

それにしても、手取り100万を稼ぐことがなぜこんなに厳しいのだろう。



阪神大震災から15年


今日は阪神大震災から15年。あの日のことは今でも覚えている。当地でも「すごい揺れ」だった。それでもあれだけの大災害だったとは夕方まで知らなかった。家人が職場から帰ってすぐ「あんた、神戸の顧客、大丈夫なん」と聞いてからだった。
農業をスタートして丸5年が来ようとしていた。

それまで少しずつ増えていた神戸の顧客が、あの震災後、減少に転じた。野菜の個人会員は阪神大震災の前がピークだった。ハーブを勉強してハーブの電話営業を始めたのはその3年後のことである。


2030年 農業の旅→ranking

 


 





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コメント

寒いっすね。
コタツを 今年は 3つ買いました。
もう 75センチ角のは 滅びるのではと
心配になり 1つ4000円で安いので。
普通のフトンにそのまま使えるサイズは
75センチしかないし。
温泉に行くかわり、腰湯をするかわり
安いこたつで 養生します。

本日の記事、おもしろく読みました。「これだけの農業ができればもう十分と思っている」。すばらしいですね。これからも、その農業のゆくすえをお聞かせ下さい。

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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