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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  内田加津江さん



泌泌と心にしみるありがたさ母よこの世に永くありませ




よき人のかはるがはるに眼に見えてたやすく吾れや死ぬと思へず




十五年病ひ保ちて生きのびし身をかへりみてはろけく思ふ




病みつぎて母の心に添ひとげむ事もなくして果てなむ吾か




枕辺に注射瓶切るヤスリの音更けゆく部屋に冷たく響く




昨夜せしテトロ注射の未だしもしびれて朝の舌にのこれる




夢ながら逢へば嘆かす母そはか今はほとほと齢老いにけり




命ありて今日にありける身と思へば嘆くにたらぬ己と思ふ




健かにあれなと交す言さへや別れのきははかなしかりけり




つつましく沈丁の花の咲くにさへ心素直に生きむ思ひす




小包に添へて給ひし些の金はかくかく尊くて泣かゆ




寝ながらに箸もつことも覚えつつ今朝は一人し飯くはむとす


内田加津江(加津枝)さんの略歴
明治42年生まれ。多摩全生園入園。昭和9年「武蔵野短歌」創刊時の編集委員。『木がくれの実』(昭和28年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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