一日にひつぎ三体見送りて園にまれなるけふのさびしさ
山やまの若萌えの日に透く球磨川を遡る君の骨を守りて
君を納める墓の囲りの杉山の
盲導鈴の澄みて流るる辻いくつけふは歩きて新報配る
悼む増葦雄氏
らい予防法を廃止させねば死なれぬと言ひゐし君の句集成りたり
浅蜊売りの古里のなまり懐かしく裏戸を開けて少し買ひたり
全生園に派遣されし吾を喜びて迎へてくれし桜戸丈司君亡し
泰勝寺の庭に咲きゐし
わが生れし家もそのままに住むといふ甥を哀れと思へど嬉し
青木伸一さんの過去記事
Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
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