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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

耕作放棄地「山林」に

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ニワトリがいると、田んぼでできたもので無駄になるものがない。ヤギよりかなり「雑食性」が高い。

日中はどんどん動く。動くといっても「田んぼぐるぐるまわり」などで、実際には農作業がはかどっていないこともある。

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ヤギパドックの予定地に、使わなくなった以前の電柵の支柱を立てて、場所と広さを何度も確認しながら歩いた。

農業は身体を動かして「何ぼ」の世界である。一つ一つの動作や作業が短期間に農業収入に反映することはなくても、「自分の農業世界」を構築するうえでは、早かれ遅かれする必要のある農作業である。  


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昨日切り出した雑木の大半は「ドングリの木」だった。我が家の持ち山にはこの木が多い。

全部、ヤギに食べきって欲しいが、ヤギの1日の食べ量は限られている。新鮮な葉を好むが、冬なのでそれほど鮮度は落ちず、1週間ほどは食べ続けてくれるだろう。

杭になりそうな木は140センチの長さで切り、その他の枝は120センチほどの長さに結束して、おいおいに焼く。

今は雑木林の木は使い道がない。45年ほど前までなら、どこの家でも「風呂炊き」に使っていた。

「クド」には「割り木」を使っていた。「クド」は奥行きがあまりないので、長い雑木は適さなかった。「クド」も50年ほど前にプロパンガスにとって代わられたので、集落の「土間の台所」から「クド」は消え去った(撤去された)。

たった50年ほど前に、「この国の木材の使命」は終わってしまったのだ。その後、集落の誰も山林を顧みることはなかった。有史以来の、木を使う(木は命ほど大切なものであった)時代は終わった。

日本人は50年ほど前に山を後にした。つまり、山から出て行ったのだ。


耕作放棄地「山林」に


 長野県によると、2008年度の林野化した県内の放棄地面積は6626ヘクタールで、」鹿児島県に次いで全国2番目。このうち4175ヘクタールについて、2010年度から5年間かけて、森林として整備できるかを検討する。
 山林に用途変更されれば、国から森林整備の補助を受ける道が開かれる。木材利用をはじめ、周辺の森林と一体化した有害鳥獣対策なども実施できるという。
 長野県の担当者は「農地として復旧できる放棄地と、森林資源として活用を探るという放棄地を分けて、両面の対策で耕作放棄地を減少させたい」としている。(農業新聞1月8日) 

たった1~2代前に、汗水流して「開墾」した山の畑が多いのに、それをまた、たった1代のうちに「荒らしてしまう」というこの国の現実。

経済が発展して「百姓では食えなくなった」という現実。

農業よりサラリーマンになった方がはるかに生活が楽になるという現実。

農業をしていたのでは結婚相手も見つからないという現実。

親が農業を否定的に捉えると、子供は農業という職業にはつかない。

我が家もご多分に漏れず。

親子とも、農業など職業として考えもしなかった。


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昨日切り出した雑木林のすぐ上は「葉タバコ跡地」である。戦後に祖父と父が開墾したが、葉タバコを作ったのは20年ほどで、その後は放棄田となった。

放棄されて45年ほどになる。ボクはまだ小学生で、この池から水を汲んで、葉タバコに「植え付け水」を与えた記憶がある。

等高線に畝立てされた後も消え、今はもう、笹やカヤや低木が生えているだけだが、1年に1回だけ、これらを草刈機で刈り払っている。

ここで葉タバコを植えたり遊んだりした記憶をとどめておくためにも、放棄してしまうことはできない。

刈ったままで放置する年もあるが、結束して田んぼに持って下り、果菜類の下敷き(草抑え)や畝の通路の草抑えや堆肥や春の温床作りに使ったこともある。今年はヤギ小屋の下敷きに使っている。ヤギは枯れ草も少しは食べるので、下敷きと食用になる。

20年後は、田んぼも葉タバコ跡地もどうなるかわからない。2人の子供には農業も農業の風景も全く伝えることができなかった。この場所以外の、方々に散らばっている11枚の田んぼのありか(場所)も全く知らない。

父も田んぼがどうなるか先が見えなかったはずだ。ところがある日突然、バトンゾーンに人が現れて、亡くなる前のちょうど3年間、引き継ぎができたのだった。田んぼのありかの再確認や山の境界線、旬の野菜の種蒔き時期や蒔き方など。

自分の場合はどうなるか。そんなこと知る由もない。ボクはただ、あめんぼ通信を書き続けるだけ。


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コメント

もし ごみとして 焼かれるなら
120センチの方 取りに参りますが、
多分 畑の肥料にされるのですね。
灰分は 畑に良いので。
焼き芋用にもいいですね。
明日 D氏が来られます。

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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