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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

菊池恵楓園  市里武雄さん



病室に燕入り来ぬ老人はよきことあると喜べるかも




かすかなる望みを捨てず今日も亦痛む注射の痕さすり居り




健けき頃の夢みて目覚めたる夜更けさみしも友の咳する




薬紙に字など書きつつ看護居の侘しき心紛らしにけり




何となく寂しき夜かなペンとりて紙いっぱいに字を書き乱す




眼の前に動かす指のかすかにも見えたる日こそ嬉しかりけり




拡大鏡たのみて書けば一枚の葉書を書きて疲れけるかも




いとはるる吾の病のことごとに関はるうから思へばさびし




声をあげ吾は泣かねど神経の痛める足は置きどころなし




夢を見ることが楽しと言ひたりし盲目の言葉我はうべなふ




枕辺にかねては来ざる人も来ぬただならぬらし我の病は




寝ながらに虫の音を聞く楽しさもわれは盲ひてより知りにける




折折に盲目の我らより合へど忽ちにして話題は尽きぬ


市里武雄(武朗)さんの略歴
明治43年山口県の農家に生まれる。大正6年小学校に入学、間もなく発病。途中休学しながら14歳で卒業。大正13年回春病院入院。17歳でキリスト教に入信。「熊本歌話会」「アララギ」入会。昭和13年咽喉狭さくで呼吸困難となり絶命、享年29。『ゆうかり』(昭和5年)『市里武雄歌集』『三つの門』(昭和45年)


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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