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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  笹川佐之さん



六角なすおだまきの蕾食ひてみれば裸で春にふるる味合い




癩園に捨て行かれたる女童が無常なる父の行為かばふ




医師の忠言拒みて重症の我等六人悪法阻止のハンストに入る




ハンストの是非は後で考へます今我にできるのはこれしかないのだ




座り込みする天幕の中に姉がうつ点筆の紙きる音がするどし




衰へし足かばひつつ草の香の沁みたる高野盲ひ我が行く




苦しみてつづけゐる点字の舌読を共産主義者の故と言はれぬ




生きるから時に醜くこびを言ふ冬の西日に霜柱溶ける




疑念なく物見る言葉聞きゐつつ手のりんどうをちぎりて捨てぬ




言いきれて物疑わぬこの友の年に我はまなこ盲ひぬ




危険の札さげられ遠く来し嫗の癩園につきてくつろぐあはれ




力もて隔離されいし日を思ひ武力で保つ平和はうそだ




原爆の被害者の辿る道思ふ癩末期のわが顔に似るときき




匂ひなき切昆布の煮付食みいつつ飼はれて果てん生命思ひぬ




コスモスの葉を分けひそみゐる蕾舌にふれつつ悲しくなりぬ




自らの知覚に学びうる幸の残されてゐし癩盲の舌に




心打つもののみ舌に我が読まむ痲痺及ぶ日のさけがたければ




舌読にほてりし舌を犬の如垂らして夜気にふれしめており




痲痺の手の点筆の角度を舌先に確めながら歌稿書きゆく




癩の盲両腕に支へ歩みゐし荒垣先生と聞けばこだはる


笹川佐之さんの過去記事

浅井あい金夏日らと点字舌読を最初に実行し、その後、舌読は全国の療園に広がったと言われるあなただったのに、昭和33年で突然人生を終えられた。
もっともっと、あなたの短歌を読ませてもらいたかった。


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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