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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

大島青松園  斎木 創さん



痛きまで人に愛され愛すといふ覚えなきまま病重りゐつ




年に一度癩院の外ゆく船の旅みなぎる照りの何ぞ
うつしき




健やかな人ら住みゐる街のさま船よせて吾らひそかに見つむ




乳呑児に生き別れ来しこと云ひ出で女まさしく酔ひみだれをり




空気銃まどの近くにうちし音ひるのまぼろしをつき崩したり




看護婦の手くぼひそかにみつめゐて稚き羞恥ふとよぎりたり




ひっそりと脈とられゐて看護婦の手窪なんとなく艶めく日あり




呵責なく引ずられゆきしここにして今はみ歌の碑が建ちてゐる





小部屋への希望容れられずに火葬場と解剖棟が建ち
わるなり




病みすじと幼児いたぶられ早死にし弟妹化けこよ逢魔が時ぞ




防着辞しマスクもされず患者区に殿下参られみんな驚く




宮殿下ジョーク巧みに病むわれら大笑いさせきつい昨夏なりしに




手を握り胸さわらしめ頬ずりて馳せ帰りたり小悪魔めく




生き動くわれ映りおり盲い以後まみえ会えるは夢鏡のみ



斎木創さんの略歴
大正3年岡山県生まれ。昭和3年発病により旧制中学校3年で中退。昭和9年大島青松園入園。入園以来諸誌で歌を学び、「心の花」の他に地方誌に作品を発表。昭和13年「新万葉集」に一首掲載。昭和26年「花宴」入会、32年「第一回花宴賞」受賞。第二回角川短歌賞候補。昭和59年失明。昭和61年「歌林の会」入会。平成7年没。「龍」同人。『稜線』(昭和27年)『澪』(昭和29年)『陸の中の島』(1956年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)歌集『海のこだま』(平成1年)遺稿集『斎木創歌集・角川書店』(平成9年)


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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