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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

東北新生園  小泉たき さん



病み果てて吾に粧ふすべもなし手箱にパフの淡く匂へど




生きながら朽ちゆく吾身侘しめり貝殻に似し爪はさみつつ




サルビアの紅きも潔し病みつぎて狭き視野にも今は馴れつつ




病む吾の子を持たぬまま萎えてゆく両の乳房の淡きぬくもり




崩れんとする悲しみを支え来し夕べ音なく草に降る雨




花既に萎えしひまわり立ち呆けて安らう如し地に落つる影




この道を幾たび目にかわれも行かむ友の柩を送る山道




かくまでの根気をすべてに欲しと思ふ萎えたる指に針運ぶ時




子もなくて甥に書き替ふるわが土地ぞ押したる印の朱が目に沁む




かかはりの今は何もなき故里に千切れし雲がまた一つゆく


小泉たき(桜糀うめ)さんの略歴
大正7年生まれ。昭和16年東北新生園入園。所属なし。平成17年10月23日没。『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)『陸の中の島』(1956年)『うもれ木』(昭和34年)


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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