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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

農業における大きな個人差

 長さ100メートル、電車の車庫と見まがう鶏舎5棟に40万羽。エサやりも空調もコンピュータ制御で、わずか2人で管理する。

 飼料代は石油代替のバイオ燃料ブームもあり高騰。2年前、卵の生産費用の45%だったのが今は65%を占める。
 店頭に190円前後で並ぶ10個パックでは、1パックの利益が1円未満になっているという。

 「もう効率化の余地はない。だが、生きものをかかえる以上、システムを止めることもできない」。(以上、朝日新聞7月2日)

 飼料も7月頃に比較すれば、かなり安くなっているが、2006年の頃に比べればまだ高い状態が続いているようだ。

 酪農家や養鶏農家は無事に2008年を通過できたのだろうか。確かに、口のある生き物は、すぐにすぐ処分はできない。上述のように1パックの利益が1円未満で納まっていればまだしも、マイナスになると、赤字だけが増え続ける。野菜は出荷せずに「田んぼにすき込み」ができるが、生き物は、エサだけは与え続ける必要がある。

 海外の輸入飼料に依存せざるをえない状況というのは、リスクの大きな産業だと思う。

 
 肥料もそうである。

 日本の肥料メーカーは、原料となる窒素、リン酸、カリウムの大部分を輸入に依存しているため、国際価格の影響を受けやすい。
 
 稲作農家の場合、10アールあたり8千円前後の肥料代がかかっているとみられ(農業新聞)、値上げになると大幅に費用がかさむことになる。

 現在、飼料も肥料も燃料もかなり値下がりしているが、2008年夏の高騰が教訓になるかどうかはそれぞれの農業者の立場によって異なるだろう。


「辞職。のち無職、ときどき笑顔な独身日記」

『この一年は、離職という大きな転換ののち、長い停滞期となってしまいました。

職場の怠惰さや、転勤などのことを鑑みて、悩みに悩んで、30代後半という年齢を最後の転機と考え、一大決心の辞職。

いかに思慮の浅い行動であったか、のちに必死に正当化しようとする自分が、あまりにも惨めであり、後悔の念は、今も拭い去ることができずにいます。

時間は止まったまま、寝ても起きても、無職という現実。気分転換という言葉すら、すべて逃避行動と捉えてしまう、そんな卑屈な自分を責めてみたところで、何かが変わるわけでもないし、何かをしてくれる人など、いるわけがないのです。

それでも、この軌跡を目に見えるものにしておきたいと、悲観的な言葉で綴るブログを更新してきました。』

 
 書くことによって、少しでも気がまぎれればいいですね。ボクも書くことによって、落ち込んだ気分を整えたり、書くことが逃避になったりして、今は少し精神安定剤の役割もしてくれます。

 しかし、働きたいのに働く場所がないという状況は、精神衛生上よくないので、本当になにか仕事があればと思います。

 今こそ、農業が多くの失業者の受け皿にならなければならないと思う。
 既存の農業者の現状を維持するためだけの補助金とか、リタイアの単なる先送りにしかならない補助金とか、輸入価格が高騰したからその差額の補助金とか、こういう「未来の展望のない補助金」でなく、ロストジェネレーションの世代に対する、250万人の緑の移住支援(緑の雇用)という、ニューディール政策が今こそ必要だと思う。

 この先10年の間にこの政策が取られなければ、農業は壊滅する。

 
 農業も「どこまでやってのけれるか」は、相当大きな個人差があると思う。自分はいまだに、
(1)特定の野菜を4アール以上の面積で作ることは苦手で、面積の広い野菜でもせいぜい3アールほどまでしか作っていない。
(2)比較対照区を設けたり、きちんとデータを記録したり、2箇所に分散して結果を確認したりという
 、理工系の考え方の実践が今までほとんどできなかった。
(3)人の田んぼを見て、何でこれが苦もなくできるのだろうと、能力の差を強く意識させられることが多い。あまり大きいと次からは行かない。
(4)現に自分は、稲作とか果樹とか、鶏でも40羽以上とか、野菜でもハウス栽培とかは、今でもとてもできそうな気がしない。
(5)サツマイモ以外にもイノシシの被害が出たら、出荷農業は続けれるかどうか自信がない。

 農業はスタートして1~2年の間に「大きな投資」を伴うが、できるだけこの投資を抑え、投資するにしても農業用軽四、管理機、中古の乗用トラクタくらいにして、投資合計が150万円を決して超えないようにすることが大切だと思う。借りたら返せない。
 
 岡山ニューファーマーズの制度は2年間で360万円の支援制度であるが、もしこれとセットのような形で、仮に200~300万円の設備投資費用がかかるとすれば、それは360万円との「相殺費用」にはならず、あくまで単独の負債になってしまうだろう。

 農業は売上のカネが入ってみないことには、当人にいくら稼げる能力があるかどうかわからない。
 

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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