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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

長島愛生園  鈴木啓二郎さん



癩者吾を子に持つ父が乗車拒否の屈辱にさへ耐えてゐたまふ




落したる箸を思はずまさぐりて面会に来し母を泣かしむ




盲導鈴スピーカーなと寄附で建つ国立とは名のみの癩園にして




信仰と治療とに分れ父と母が争ひたまひき病む吾がために




世を離りひそかに住める島のうちに毒餓の来ると噂ひろがる




映画ある今宵訪ひきて盲吾等に歌集読みくるる奥山良子さん




代筆にて便り出すべくなりしより母よりの文も短くなりぬ




医師の云ふ万全の処置を疑ひて友の死因調査に吾等集まる




寝床すらのべ得ぬ手萎の盲目となり果ててわが生活きびし




自らを今はごまかしきれずわがつきつめて思ふ生存の意義




人前もはばからずわが落したるハガキを唇にさぐりて拾ふ


鈴木啓二郎(鈴木啓次郎、鈴木甘露)さんの略歴
1939年7月31日長島愛生園に入所。1962年5月17日39歳で死去。散文、詩、短歌、川柳を「愛生」に発表。「関西アララギ」所属。『陸の中の島』(1956年)『あかつち』(昭和31年)『青芝』(昭和32年)


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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