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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

大島青松園  小宮山和夫さん



外科室を背負ひ出されて戻り来る忽ち百の蝉声の中




いま一息いま一息と眼は開きて本の活字の読める日近し




本読むと眼鏡拭きつつ今朝思ふレンズ磨きの詩人スピノサ




眼のうつつ疑はめやも紫のすみれ咲きゐる土に屈みて




幼らの清き未来など言ふも酷し背負はされゐる癩家族の名




若葉光る坂ひたむきにのぼりゆく我を追抜きし犬の四足




平安とかなしみが待つ大島に日昏るればまた帰らねばならぬ




誰誰の恋愛が淡く気になるらし療養しつつ少女期すぎて




運命を素朴に享けて貧しかりし臨終の微笑泣く如く見ゆ




悲劇的に批評さるるを常とせりハンセン氏病患者の短歌

(悲劇的というより癒されている。癩歌人の短歌をシャワーのように浴びていると、品格がアップするように感じる。癩者の知性は高い)





両の手を水に浸せり繃帯のまったく除れし今日しみじみと




疾病もかく浄まると拾ひをり白紙ほどのうすき骨片




秋の昼水に躰を洗ひつつ明るく寂し痩せし
睾丸ふぐり




病む我と異質の孤独すこやかに妻子もち仕事もつ君の歌




はなしとして人の吐きたる高声が胸に儚し「ここが死場所」




療養所に二十二年の元旦を現身生きて踏む銀の霜




右脚の無き躯を風呂に伸ばすとき右半身がすぐ浮き易し


小見山和夫さんの過去記事


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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