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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

駿河療養所  神村正史さん



眼閉づれば吾に蘇りて来る故郷流れは清き音立つるなり




ふるさとを捨てさせられて病みながら季来れば胸に薫れり杏子




ふるさとを捨て去りて来て吾が坐る石は平らたく冬の日を受く




向日葵の押し合ふ逞しき幾千の種を支ふる茎は痩せたり




声高く生活すべしと春の日の風が光らす樹樹が呼び呉る




みづからが滴らす油に焼けてゆく鰯は背に海負ひながら




あきらめてならぬ一つ持ち働きて食べゆく願ひみづみづ甦れ




眼を病めば眼に還りゆく吾が不安影なき角度の灯に照らされて




知らず知らず流れにくぼみ来し石の翳りのふかく生くる吾らか




病みてより生くる姿勢の低ければ低き姿勢を自嘲し始む




小さき鍵冷めたき石に落したる音が今夜の重さとなれり




病みながら人恋ふる苦しみ思ふ夜地を震はせて啼く秋の虫




野あざみの絮毛を海にとばしゆく離別の手紙出して来し野に




時雨くる空には薄く日のありてここより行けぬ道に別れぬ




一株の草を撓はす風ありて瀬音は母の声を孕めり



神村正史さんの過去記事


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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