「事業仕分け」の作業で、農道整備事業(168億円)、里山エリア再生交付金(84億円)、田園整備事業(6億円)などを廃止すべきだとの判断を示した。
農業農村整備事業のかんがい排水事業(1930億円)は予算縮減、農業集落排水事業(54億円)は財源と対応を地方に委ねるべきだとした。
これら廃止や縮減に自分は賛成であるが、農業者戸別所得補償制度には反対である。
農水省関連の補助金が何兆円ばらまかれようと、自分のような農業者には1円の補助金もない。
農業農村整備事業などは農業者以外の利益につながっているのではなかろうか。
農水省関連の補助金は、自分から見れば異次元の世界の補助金に見える。
補助金は分捕り合戦になってしまい、良い方向には決して向かない。
農水省関連の補助金を全廃して、それらを全て「農業者ベーシック・インカム」として一律に月7~8万円支給して欲しいと思う。
月7万円なら、年間で84万円
月8万円なら、年間で96万円
これだけあれば山の中で1人、自給自足的な生活もできる。
9月12日の朝日新聞で初めて知った「ベーシック・インカム」は衝撃だった。
その後、しばしばベーシック・インカムが頭に浮かんでくるようになった。
65才になってからでなく、我ら現役世代にも平等に年80万円ほどの基本所得を与えて欲しい。
働きたくても働く場所がない。働いても働いても生活が苦しい。そんな現役世代がベーシック・インカムによって救われる。
ベーシック・インカムによってのみ、環境保全型農業が成り立つ。今の農水省関連の補助金ではこれと反対の農業が保護される。
農水省関連の補助金は全廃して、それらをすべて農業者ベーシック・インカムにという思考がボクの頭の中でぐるぐるまわっている。
農業者ベーシック・インカムではなく、日本人全ての一人一人にベーシック・インカムが適用されることこそ、あらゆる問題の解決の道ではないかと思う。
つまり、ベーシック・インカムさえあれば、後は限りなく規制緩和された完全自由競争のベーシック・インカム資本主義を希望する。
ベーシック・インカムをもっともっと勉強しようと思う。
今日は朝から雨。雨が降っていれば農作業はできないので、たまっていた新聞を読んだ。昼飯をはさんで3時頃まで読み続けると結構疲れる。農作業なら1日しても疲れたりしないのに。
4時頃、田んぼへ行った。雨の日は外に出れないことがわかるのかヤギもあまり騒ぎ立てなかった。ドングリの枝やイノシシに倒された菜っ葉やハクサイを与えた。
ニワトリにも菜っ葉を与え、他にコゴメ、米ぬか、購入飼料の3種類を与えた。
農業新聞にかっこいい写真が載っていたのでアップした。切り倒した丸太を馬が引いて出すという林業がまだ残っているのが宮城県加美町。
「シー(進め)、ドー(止まれ)」。声を掛けて馬を動かす。
「シー(進め)、ドー(止まれ)」というのは、当地で50年ほど前まで牛の耕運に使われていた言葉と全く同じである。シーシー、ドードーと父が大声で牛に怒鳴っていた声が記憶に残っている。シー(進め)、ドー(止まれ)が50年の歳月を越えて今でも宮城県の奥地で使われていることに、ちょっと感動した。