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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

農業も環境汚染産業の一つ

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 親戚の法事に出かけていた先で、同じ集落の人から、定年後、兄弟で2ヘクタール余りの野菜を作っていると聞かされた。

 定年後に始めるといっても、休みの日には親の農業を手伝われていたようだから、経験は十分である。

 ここは、秋冬はハクサイとキャベツの大産地だから、投入する肥料の量も、防除暦も決まっていて、それに基づいてしているのだろう。

 産地ではマニュアルがすでに出来上がっているし、競争のようにしてするから、それも一つの気分的な張りになると思う。

 我が家が昔していた「葉タバコ」も、集落の10軒余りがしていて、競争のようになっていた。8月末頃に出荷すると検査で何等か決まり、それが金額にはねかえってくる。どこの家が何等というのはすぐにわかり、作付面積もわかっているから、どこの家にいくらの収入があったかは、つつぬけ。夕飯時に、両親はひとしきり、その話をしていた。

 今は当地では専業農家などほとんどなく、自分は単独で農業をしてきたので、他の人と競争したり、教えてもらったり、互いに情報交換する機会もなかった。

 産地でなくても、近くに似通った農業をしている人が何人かいれば、協力して出荷先を探したり、技術的なことの相談もできる。仲間がいれば競争にもなるし、励みにもなる。

 「郷に入れば郷に従え」という諺もあるが、うまくのっかることができれば、産地の農業は就農したその年から「きちんとカネにする仕組み」ができている。



「水」「土」「空気」についての「安全管理のためのGAP規範」


 欧州の全農家は、適正農業管理(GAP)の規範に示される基本に従って家畜を飼い、作物を栽培する。
 欧州連合(EU)には、過剰な施肥で地下水や河川などを汚染したり、化学農薬の使い過ぎや誤った使用法で環境を汚染したりすることを禁止する法律があり、違反者は激しく罰せられる。
 農業による環境の汚染も、公害同様に「汚染者負担の原則」の考え方だ。英国政府の食糧省は、農業による環境汚染をなくすための指導書として「GAP規範」を発行し、全農家にその実施を義務付けている。GAPはすなわち「農家が守るべき最低限のマナー」なのだ。(農業新聞10月30日)

 
 農業も環境汚染産業の一つとして捉えている、こういう考え方はいいと思う。

 日本だとすぐに「無農薬、無化学肥料=安全」という意識があるが、GAP(適正農業管理)という概念の方が優れている。

 農業者の負担を軽減するためにも、無農薬、無化学肥料という考え方に自分は反対であるし、無農薬、無化学肥料だけが安全の基準と考えてしまう危険性も大きい。例えば無化学肥料でも素性のわからない有機肥料を大量に使うような農業では、その方が安全性は低い。

 GAPは、いつ、どのような作物に、どれくらい使ったかを表示するものであり、これによって多くの農産物の履歴が赤裸々になる。日本ではこの点が著しく遅れている(劣っている)。

 ただ、今までの自分のような「ごちゃごちゃ作り」では、各作物別だと表示方法がかなりややこしいが、年間に使った化学肥料が何袋で価格の合計はいくらか、メタン菌液肥に使った米ぬかとナタネカスは何袋で価格の合計はいくらかの表示は帳簿(金銭出納帳、元帳)を見れば簡単にわかるし、青色申告書には明瞭に表示している。
化学肥料・・・・年間に1~2袋
米ぬか・・・・・・年間に50~60袋ほど、無料
ナタネカス・・・年間に4~5袋


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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