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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

思考の断片(2)

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『200万にはならないだろうが、150万くらいにはなるだろう』、就農準備期間中にはそう考えていた。現実はその半分にしかならなかった。

『農業には向いているが、能力はかなり劣る』、就農準備期間中にそれもはっきり感じていた。

やっぱり、最終的には技術力だと思う。ある程度見栄えの良い、味のよい野菜を、一定量作るという技術。

その技術力を磨いてこなかった。

磨く機会がなかった。

そんなに磨かなくても間に合った(売ることができた)。

しかし直売所出荷となると、今までのような野菜では売れない。

作り方をもう一度教えてもらおうと思う。


20年してきたが技術力はほとんどあがっていない。しかし長年の経験で、当地ではどの野菜に、いつの時期に、どんな病気や害虫が多いかわかっている。

作りづらい野菜、作りやすい野菜もわかる。

台風の影響を受けやすい野菜、受けない野菜もわかる。

また、不得意作物、得意作物(これは少ない)もすっかり定着してしまった。

アブラナ科四天王(ハクサイ、キャベツ、ダイコン、カブ)のうち、カブは特に虫害が多い。そしてカブは出荷する時に「葉つき」が望まれる。

来年からはハクサイ、キャベツ、ダイコンの3種類にするかもしれない。ダイコンがあればカブはさほど食べない。

草の少ない冬に、ハクサイとキャベツはニワトリとヤギの餌にもってこいだが、カブはそれほどでもない。たくさん作れば、商品価値のないハクサイとキャベツも比例して多くなるからそれらは緑餌にまわす。


2頭飼えばヤギの特性がよくわかる。それぞれ個性が違う。オスは愛想がよく表情が豊かであるが、メスはあまり愛想がなく表情もオスほど豊かでない。

雨が降り出したり、夕暮れになると、メエ~と鳴いて小屋に戻りたいことを促す。鎖をはずすと小屋の方に向かって一目散に走り始める。まだそのスピードについて行ける。

朝も、右方向か左方向か、方向だけ決めてやれば、前日につながれていた場所に向かって小走りになる。今月で満1歳が来る。


サツマイモに使っていた黒マルチを片付けながら、黒マルチが必須のこの作物は、止める(友人から買う)か、自給用の少量だけにしようとつくづく思った。畝上には新品、畝と畝の間は使い古しの黒マルチを使っているので、片付ける時にかなり時間がかかる。

サツマイモの他に、サトイモ(水の要求量が多すぎる)、ヤーコン(天候に大いに影響される)も自給用だけにしたい。

サツマイモとサトイモの入らないワンパック野菜(セット野菜)は考えられない。


机でうんうんうなっても、いい知恵は浮かばないが、田んぼだと、一瞬、ひらめくことがある。田んぼの土の上では身体と頭がリラックスしているせいだと思う。革靴ではない地下足袋の感触は大地との一体感になる。

バニシングポイント(消滅点)まで、一介の百姓でありたい。


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コメント

賢いヤギに育ちましたね。
アルプスのヤギ並みですね。
うちは 乳房炎 2回もやって 獣医に処分す
すめられた事ありました。
ヤギ乳は臭いから 飲めなかったし。
発情はうるさいし、コヤギがかわいくても
出産させない方がりこうです。
オスが生まれると困るし。

  • 2009/11/02(月) 09:16:22 |
  • URL |
  • 長澤 #-
  • [編集]

こんばんは、たぬち庵といいます。大変いいブログがお隣さんにいました。私は今年休耕田を借りて、簡単な作物ということを聞きジャガイモを植えました。結果は散々でしたが農業の難しさと大変さを知り、改めて農業の尊さをかみしめました。ご活躍を祈ります。大応援です。

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在65才、農業歴29年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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