あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

思考の断片

ワンパック(セット)野菜を20年したが、顧客が安定しなかった。「顔の見える関係」にこだわったが、それは理想であり、顧客が少なくなれば続けることはできない。

イタリア料理店は注文に応じて出荷していたので、いわゆるセット野菜ではない。イタリア料理店の場合も、料理長が代わると注文をもらえなくなったり、店を閉めたり、ある時期から注文が入らなくなったりすることもある。料理店はつながりが多いので紹介してもらえることも結構あるが、長く続けてもらうのは難しい。


直売所出荷で稼ぐ自信はないが、ワンパックで手にしていた収入くらいにはなると思う。自分の場合は、今までも今後も手取り100万が目標である。

手取り100万稼げる農業者は半分もいないと思う。だから農業に転身できないし、転身できても継続できる人は少ない。


セット野菜の場合、
(1)常時10種類はないと送りづらい。
(2)特定の野菜に失敗すると致命的になる場合もある。
(3)特定の野菜に失敗すると他の野菜にしわ寄せがいく。
(4)送る個数は決まっているので、春夏野菜の場合、成り物が多く収穫できれば無駄になるし、秋冬野菜の場合、少しずつしか出荷できないので冬の間に劣化してしまうことも多い。

直売所に出荷するようになったら、単価はセット野菜の3分の2くらいに設定する必要があるだろうが、比較的得意な野菜だけを作ればよい。

売れるか売れないかは様子を見てみるしかないが、1~2店の直売所だけに依存しなければならないなら、先は見えている。5店くらいは必要と思う。


考え始めた時、直売所が近くに5店もあるというのも後押しになった。1~2店では後押しにならなかったと思う。

最も遠い所で片道25分というのも、大きなメリットに感じた。


田んぼを見渡しても、出荷できる野菜は少ない。ワンパック野菜(セット野菜)の顧客は減っていたので、必要量の野菜しか作っていない。

ハーブティを飲むのは冬がおいしいが、ハーブティ用ハーブが成長するのは4月中旬~11月上旬なのでもう終わる。

菜っ葉を蒔き、定植を少し多めにしたが、イノシシにもくられたので、直売所へ出せる野菜は今期は少ない。


今日は先日の稲刈りの手伝いに続いて「ヨウス」の手伝いに行った。大型の乾燥機や籾摺り機やフォークリフトを目の当たりにして、やはり投資が大きすぎると感じた。
 自分の場合、
(1)投資できるような手元資金もほとんどない。
(2)どんな農業形態にも、余り自信がない(能力がない)。
(3)小さい農業、小さい生活、小さい圏域という人生観 。

何度も書いているが、農業や生活や人生のランニングコストが少なくてすむというのは「自由度」が大きい。

「農業が継続できることは最大の贅沢」だと思っている。


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コメント

シカは ジャガイモの葉を食べるそうです。

  • 2009/11/01(日) 17:42:37 |
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  • 長澤 #-
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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在64才、農業歴28年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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