明日はヤギの生産者に、ヤギの育て方を教えてもらいに行く。2冊読んだから、だいぶシミュレーションできるようになったが、まだ疑問点が少しある。
ヤギの飼養法は、
舎飼い法・・・(1)全くの舎飼い
(2)半舎飼い(遊び場を作る)
放牧法・・・・ (3)牧場や山野で自由放牧
(4)縄や鎖でつないで放牧(つなぎ)
の4方法があるが、(4)で飼育する予定。夜だけ(1)にする。つなぐ場所も1日に2~3回移動させる。
飼養所要時間は1日30分以内を予定。
エサは濃厚飼料はやらず、山野草だけにしたい。
野犬が問題らしい。犬を放し飼いしている近所の人に、ヤギに近づけないよう頼んでおく必要がある。
イノシシやシカは攻撃してこないらしい。
ヤギ飼養の大事な点は愛するにある。愛なくしてヤギは育成できない。何回もこのことが本に書いてあった。
糞はウサギの糞のように球状で、暗黒色または濃褐色で、一粒ずつばらばらである。
『ヤギはスマートで、ひょうきんで愛嬌者、しかもツンとすまして仙人然としたヤギ。山に隠れて静かな生活を送っている聖者を思わせるような清澄な目を持っているヤギ。そうかと思うと、ちょっと人を小馬鹿にしたような振舞をするなかなか小馬鹿にできぬ貴公子然たるヤギ』・・・著者のこの表現がとても気に入った。
乳用ヤギが初めて我が国にもたらされたのは、嘉永年間にアメリカのペリー提督が連れてきて、小笠原島に放し飼いしたことに始まったと言われている。その後、明治維新の後、我が国に移住する外国人が家庭用に連れてきて、飼養するようになって、ようやく国内で「乳用ヤギ」を知るようになった。
ヤギは山野を駆け回って、木の芽、葉、皮、草類を好んで食べ、柔らかい草よりもむしろ繊維の硬いものを好み、潅木の芽や葉は最も嗜好に適したものである。
メス・オスともに体臭があり、メスの体臭はほとんど気づかない程度のものであるが、オスの体臭は強く、とくに繁殖期には強烈な異臭を放つ。寿命はメス・オスとも15才あるいはそれ以上を保つ。
牛、鹿、羊、ヤギのような草食反芻動物は、肉食猛獣の目をかすめて大急ぎで多量の食物を取り入れ、安全な場所に逃れて、それを再び口に戻して静かにかむ必要から、反芻が発達した。
ザーネン種は明治39年に初めて輸入され、現在、国内のほとんどがこのザーネン種またはその雑種である。
ヤギが好む木類
カキ、クリ、クワ、ナラ、クヌギ、カシ、マツ、スギ、ポプラ、サクラ、ミカン、ツバキ、フジ等
ヤギが好む草類
クズ、ススキ、ヨモギ、クマザサ、タンポポ、イタドリ、アカザ等
元来、快活で人に慣れやすいが、一面には粗野な性質のところがあるので、日常の取り扱いが乱暴であると粗暴になり、人に親しまなくなって、かえって人を嫌うようになる。「ヤギを飼ううえで大事な点は愛するにある」と言っていることは、こうした点からである。・・・毎日、戸外に連れ出し、餌場を頻繁に変えることが、最大の愛だと自分は思う。
毛の抜けかえの季節には脱毛する。
ヤギは頭部、頚部、背部、臀部、胸部、後肢の順に、ワラなどでこする。この場合、ヤギの外観を美しくするのが目的ではなく、人の入浴のような効果を期待するものであるから、最初は被毛に逆らってこすると効果的である。
剪定バサミを使って削蹄をする。前もって蹄をよく掃除して、蹄の縁が地面によく踏着するように伸びた部分を切り取る。
オスはいつでも種付けが可能ではあるが、9月下旬~12月までが最も精力旺盛で、受胎率がよい。
種付けしてから、150日前後には分娩するから、ヤギ舎の見やすい場所に種付月日と、その翌日から起算して150日目の月日を、分娩予定日として記しておくと、いろいろ便利である。
初産の場合は一子のことが多く、二産以後の産次から、二子を分娩するのが普通である。
泌乳期間は長いものは1ヵ年、短いもので5~6ヶ月である。
乳用ヤギは、その体重の12倍、すなわち一乳期(8ヶ月)の間に、880~1000キロくらい分泌する。
ヤギの有毒植物は、アセビ、オニツツジ、ミツマタ等。・・・多分、ヤギは選別して食べると思う。
今日の麦
昨日運んだ籾殻
きれいになった池の土手
(今日の夕飯)
ハクサイの煮物・・・卵
ホウレンソウのおひたし
アジのフライ・・・市販の惣菜
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