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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

大島青松園  萩原 澄さん


光ある方へ


健やけき人の世界は夢ありき五月の空の矢車の音





読みくるる比島戦史に胸ふたぐ草食みて我が弟も逝きしか




弟を奪ひ家をも亡ぼししこの国がなほ再軍備する




法隆寺の御手洗の水を灼に飲むはるばると来し旅の渇きに




スト決行会員に告げむ口述をしつつ憤りに胸は膨るる




鳴きながら海をこえゆく鴉あり嵐とならむ夕ぐれ刻を





屋根をはぎ松を倒せし台風のあとに慰撫するごとく日の照る




八月の暑き盛りを病み臥して安らふときのなく逝きし母




菜園となりゐる吾の生家跡病む身はばかりて遠くより見る




拾ひきて石おくのみの父母の墓石の形をわが手にさぐる




ほしいまま苔をまとへる父の墓撫ずるに刺さるごとき寂しさ




道のべの野菊の花にくちづけて誰にも逢はずふるさとを去る




いつまでと限りのあらぬ病にて又冬に入る海鳴りの音




傍らに箸とりくるる妻ありて盲ら多き中のわが幸





吹きあらびゐたりし風の今朝凪ぎて君迎へむと待つ浜ぬくし





指のなきもろ手に受くるふるさとの色美しき嫁入りあられ




天井を鼠の走る音しても過保護の猫の膝に眠れり





石と石打ちあへば石の音たちて乾きし我の心にひびく





これよりは妻の生れし阿波の国若葉すがしき峠をくだる




これよりは路極りて山迫る青葉に透るもろ鳥の声


萩原 澄さんの過去記事



2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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