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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

邑久光明園  森山栄三さん


楠若葉の島


「点字毎日」に初めて載りし我が短歌風邪熱にかわく舌先に読む




窓辺より小鳥さえずる初夏の朝看取らるる身の一日始まる




点字より幸せ我に来るごとく病める支えと短歌を学ぶ




盲妻とかばい合いつつ過ごし来て十八回目の除夜の鐘きく





陳情に本館前の階段を緊張しつつ白杖立て登る





十八歳で入所するまで隠れいし胸の傷深き故郷の家





友の飼う手乗り
鸚哥いんこが雨の日は野鳥の如く匂うときあり




麻痺の手に点筆刺さるを知らずして舌先に読む点字書の短歌





小机に向かいて点字のノートより歌をえらばん夕べひととき





百貫の荷を背に負うごと隔たりし島に病みいて短歌を詠みつぐ





論じ合うことのむなしさ噛みしめて盲の夫婦に冬が始まる





栗の花かおりて来れば遠き日の山小屋おもう逃れ住みいし




村人をはばかりて父が建てくれし小さき家に病む身寄せあいき




栗の実がトタンの屋根にころげ落つる音におどろきき癩病むわれは





癩を病み盲となりて二十五年島に打寄する波の反復





点訳をしてもらいたる万葉集一首一首に秋の夜深む





米軍の爆撃うけしベトナムの癩院見舞う我等の募金





宿命とあきらめおれど目覚むれば見える目が欲し母に逢いたし



森山栄三さんの略歴
大正13年11月24日滋賀県生まれ。昭和11年発病。翌年尋常小学校を卒業。16年5月邑久光明園に入所。19年失明。25年結婚。41年「まひる野」入会。盲人会役員、自治会役員を長く務める。『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)『楠若葉の島』(平成13年)『相場振山』(平成18年)


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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