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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

大島青松園  林みち子さん


心よ羽ばたけ


骨となりて出づるほかなき石の門海に入る日に赤赤と映ゆ





生きの限りくりかへさるる菌検査物体のごとくメスに切られて




ライゆゑに子を堕さるるをみな悲し菜種の花に蝶のあそぶ昼




夜を待ちて生家の跡にきて立てば地より聞ゆる父母のこゑ





夜のしらむ待ちて従妹の家を去るこの寂しさも吾のみのもの





一歩づつ遠ざかる道にかへり見る古里の眠りをつつむ朝靄




いつまでの命か六畳ひと部屋にインコと盲ひの夫と私と





灯を消せば籠のインコもしづまりて共に一つの蚊帳に眠れる




人一人の死のすみやかに片付きしあと閑かなり病棟の午後




午後四時の夕餉終りし時刻より何せむか長き夏の日ぐれを





眠るまに視力失せゆく怯えもち醒めたる時はあたり見まはす





多く産み多く死なせし山村のなげきを見せて墓のつづけり





ほしいまま風は隙間をはいりくる経済大国の中のライ園





みとられて過ぎゆかむ身の嘆き一つ果なく蒼き海に捨てくる





手術にて光復りしよろこびのあふるる君の墨太き文





窓ちかくすでに青める春の山何も持たざる手を膝におく





三ヶ年書ける日記を求めきぬ書くまで保たむ視力を願ふ




和洋式いづれの便器に定めむかそれぞれに異なる障害もてば





死をえらぶまで追ひつめしものは何病苦のゆゑと言ふな安易に



林みち子さんの過去記事


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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