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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

松丘保養園  青山歌子さん


指のなき掌もて口もて縫ひ終へし足袋は哀しも何にたとへん




盆栽に鋏を入れつつ意のままになるはこれのみと夫の云ふ声





愚かしき者のみが宗教を持つのだと罵るを背に教会にゆく





トタンの義肢を廊下に響かせ行くときしいぶかしみ視る面会の童よ





萎え果てし右手に結びしフォークも今は飯食むに重荷となりし





朝露にまみれよろよろと花あさるわれを惨めに人等見るべし





初の陽のとどく厨にさみしかり包丁持てずなりて久しき





おもひきり抱かれてみたき欲情をベッドにさらし目覚めはかなし





泡のたつ乳風呂にひたり身を濯ぐ浄らなる肌還へる術なく





温かき夫の肌に馴れなれてあやふく生くる術も識りたる





四十路越えて病み呆けたる私の鏡の中の蒼白き貌



青山歌子さんの略歴
大正7年北海道生まれ。松丘保養園。新谿生雄夫人。両手足共を強い麻痺に侵されながら、生け花など趣味を楽しみ、夫婦共々作歌に励み、次々に瑞々しい作品を発表する。「自画像」所属。昭和39年、46歳にて没。『白樺』第一集(昭和32年)『白樺』第二集(昭和38年)『白樺』第三集(昭和47年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)

2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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