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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

松丘保養園  新谿生雄さん



宿りたる子の処置のみに関はりて断種手術不完全なりしを君は言はざる




救癩の美名は高く評価され数多き陰の残虐は軽視さるるか




職員に逆ふ者を罪にせし癩予防法を守らむとする意図は解るよ




松葉杖を頼りたがらぬ義肢の妻の心理を自ら杖つきて知る




たかが癩患者がとふ官吏らの意図を知りしとき逡巡ためらひ居りしストを決議す




夜に入りて降る雨増し忽ちに荒むしろ一枚の寝床を濡らす




雑居部屋の深夜を妻と交したる倖せの語も杳かなるもの





誰の血を亨けゐる吾か世の中に抗ひそして貧しさを負ふ




しばらくは使はぬ火葬場は草茂り幸と云ふには遠き癩園




母死すてふ哀しさは何に
げなむか昏のダリヤの畑に跼む




文盲の母ゆえ吾への関はりごとは胸深く秘め堪えて死にけむ



新谿生雄さんの略歴
大正4年秋田県生まれ。昭和11年松丘保養園入園。戦後の園内自治会改革の指導者。また蒔苗芙蓉氏の跡を継ぎ、白樺短歌会の会長として短歌の隆盛に貢献する。昭和16年白樺短歌会入会。「自画像」所属。昭和49年59歳にて逝去。青山歌子の夫。『陸の中の島』(1956年)『白樺』第一集(昭和32年)『白樺』第二集(昭和38年)『白樺』第四集(昭和58年)『ハンセン療養所歌人全集』(昭和63年)


2030年 農業の旅→ranking


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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