FC2ブログ

あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

農業における「2007年問題」

 0901240066.jpg  0901240027.jpg 0901240049.jpg

 今日は、池の上の「葉タバコ跡地」の草刈をした。


 不景気で働くところがなく、それなら農業でもと考える人もいるかも知れないが、農業を始めるには、元々の農家であっても、スタート時にある程度の投資が必要になるし、野菜が大きくなるまで3ヶ月ほど待たなければならない。

 野菜は収穫期には収穫する必要がある。待ってはくれない。収穫せずに放置しておくと、次が大きくならないし、作物体に負担がかかってしまう。
 
 作る事はできても、それを売ろうとすると、さて、どこへどう売ったらよいのだろうと考える。
(1)農協や市場・・・重量、サイズ、外観等の規格がある。
(2)朝市や道の駅・・・既存の農業者がいて、すでに飽和状態の可能性がある。
(3)直接販売(軽四での引き売り)
 すぐに売ろうと思えば、現実には(3)しかないと思う。

  収穫したものを売ろうと思えば、ある程度の品揃えもいるし、売れなかっても、保存はできないので廃棄になる可能性もある。

 野菜を作るには、野菜作りに適した田んぼがいる。
 
 作ったことがなければ最初は誰かに教えてもらう必要がある。
 農具の他に、種代や苗代もばかにならない。 
 収穫期に害獣に食べられたら、泣き寝入り。
 収穫できたらすぐ売らなければ商品価値がなくなる。
 売り先を探すのも難しい。
 
 このように、農業を始めることは難しいので、スタート時だけでも、何らかの行政支援を頼みたいが、この国は「担い手農家」だけに支援を集中させようとしている。その他の兼業農家や自給自足農家などは支援されない。もちろんこれは、政権が変わっても変わらないだろう。
 
 植物工場、集落営農、担い手農家等を支援すれば、確かに自給率は現在の水準を維持できるかも知れないが、里山保全や環境保全にはほとんど役立たない。
 
 集落営農も補助金がなければ、機能しないように思う。
(1)稲作主体の集落営農なら、10ヘクタール規模でも、年間300万円ほどの所得にしかならないらしい。
(2)稲作、麦、大豆という輪作体系でも、麦や大豆の国際価格には太刀打ちできない。
(3)野菜では、集落営農より特定の個人が全権を委任されてする方が生産性が上がるように思う。

 里山保全や環境保全や景観保全には、兼業農家や自給自足農家を、もっともっと増やす必要がある。

 2009年度に創設される国の「地域雇用創出推進費」について、岡山県内市町村には49億5千4百万円配分される見通しであることが総務省の試算で分かったらしいが、雇用されなくても、自給自足できれば、多くの人は後者を望むだろう。

 雇用支援ではなく、自給自足支援を、今しなければならないのに、この国は何をしているのだろう。今しなければ、
(1)企業の2007年問題(団塊世代の退職による技術やノウハウの継承問題)と同じ問題(現在67才~72才の農業を知っている最後の世代が、この5年ほどの間に一線を退いてしまう)が農業を襲う。

 だから今こそ「青年集落協力隊」を、日本全国の限界集落に各2人ほど送り込んで、
 村の農業
 村の産業
 村の歴史
 村の風土
 村の生活術
 村の水
 などを村の住人に教えてもらい、かわりに、村のお年寄りの手足となって、
 買い物代行
 病院等への送り迎え
 農業補助
 道や畦草刈り代行
 休耕田の耕運
 竹林や雑木林の手入れ
 水路の補修補助
 のような活動をする。

 集落営農に莫大な補助金を投じるなら、青年集落協力隊の2人に、1人年間60万円の給料を出す条件で、大規模に募集(年令制限を設けずに)をする。これこそ「緑の雇用」であり、ロスジェネ世代を中心にした250万人の「緑の雇用」が実現する。金額的にも「雇用創出費」より「緑の雇用」の方がはるかに安くつく。

 この事業が緊急に導入されなければ、この国の農業はまもなく壊滅する。そしてイノシシやシカやサルが我が物顔で横行する害獣の里山と化すだろう。


あなたの一票が、農業ルポライターへの
道を開いてくれます→
ranking

 


 


 

 




このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム

月別アーカイブ