FC2ブログ

あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

栗生楽泉園  武内慎之助さん



冬の虫



病気の体をひっさげて

生きることはなんときびしいことだろう


いまいちどあの健康がほしい

雪の中でも這いつくばり

健康の汁があれば飲みつくしたい

雪の下の土中だって掘りつくしたい


たくましい羽ばたきをして

大空を翔けたい

新しい世界を舞台にかけ廻りたい


だが わたしは

どす黒い雲がたれこめる山かげの

土の中でもがいている虫なのだ









釣瓶


療養所のすみに

深い井戸がある

友よ そっと覗いて見給え

私はその井戸の釣瓶なんだ


私は

空っぽのまま

深い底に沈んでゆく

私の心から苦しみが消える頃

深い底から

生れ変った新鮮な水を汲んで

手繰り上げて来る


私はドクターとナースが

汗だくになってつなを引いているのを

知っている








暗雲


空はどんより曇り

浅間白根の嶺々は

もう降り出しているのだろう


垂れ迫る暗雲を見つめていると

冷い鉄筋コンクリートの監禁室で

舌を噛んで死んでいった

同病の友が浮んで来る

時流れ、また私たちは一個の

人造動物に逆転せねばならないのか


もやもやした雨霧

黄色くむくんだ時間

沸騰する興奮、憤り

白々とうそぶく原子の雨

再軍備の現実が

作業不能な癩者の手当を奪い去った

のうのうとパンを待つ

一匹の虫けらになりたくない

平和を信じ、祈り、築くのだ

力いっぱい山の谷底で叫びたい

頂きに垂れ下る暗雲に









夜鷹


わたしがカタカタと鳴けば

星が降って来る


わたしは夜高原の落葉松と白樺の間で

よたよたと耳まで裂けた嘴をみられたくないためにグロテスクな軀をふるわせ鳴きつづける


朝明けが来ると

丘の彼方に

人間と小鳥どもの合唱がはじまる

そこまで わたしはとんでゆきたい

だがわたしは目隠しされてしまうのだ


高原に棲む私は

世の明るさを知らない

昼は清らかな谷川の岩かげに

軀をかくしては夜になると鳴きつづけるのだ


検索フォームの「ブログ内検索」が昨日から急にできなくなり、過去記事の表示ができません。毎日使う「とても便利な機能」なので、これが使えないと困ってしまいます。


2030年 農業の旅→ranking



このページのトップへ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

最新記事

最新コメント

カテゴリ

カウンター

QRコード

QR

検索フォーム

月別アーカイブ