人生はもうそんなに長くない。
ある日突然、消滅点を宣告されることもある。
まだ、心の準備ができていない。
もう、ちょっと待って。
若くして亡くなった著名人も多い。
もし、そんな日が突然やってきたら・・・
ヤギの処分
ニワトリの処分
田んぼのありか(場所)を家人に伝え
山の境界線を教える
葬儀をする場所を決め(集落でも最近は家でしなくなり、葬儀場で通夜や葬儀をする)、
葬儀にかかる費用の概算をする(葬儀場を利用すると、最低でも80万~100万ほどかかる)。
葬儀など形式的なことはせず、ごく質素に家族と親族だけでいいと思うが、集落では葬儀の自由もない。
集落の人が参加しない葬儀はまだ見たことがない。
葬儀は集落での最後の参加行事であり、「見世物」である。
今は田舎でも土葬はなく全て火葬。
穴掘りをして土葬のような、集落の人の手を煩わせることはもうできない。それは25年ほど前で終わった。現実には土葬できるようなスペースも今はない。
死体は産業廃棄物であり、土葬より火葬の方がはるかに簡単。
墓は、母が亡くなってから父が先祖墓を建てたので、墓代の心配はない。墓も新たに作ろうと思えば200万ほどかかるのではなかろうか。
しかし、墓がなければ、墓を建てない自由はない。
集落の中にいれば、集落の人がやっているような常識(社会的通念)にはある程度従う必要がある。
あそこの家には、死んでかなり経つのに墓石も立てていないということになる。
なにごとにおいても、いわゆる社会の常識に掉さすことは、かなりの勇気とエネルギーがいる。
ボクは死んでも、残せる遺産が何もない。
しいてあげるなら田んぼであるが、田んぼは先祖から受け継いだものである。90アールほどあるが湿田が多く、野菜ができるのは現在作っている20アールほど。残りの70アールは稲作を委託できる人がいなければ、荒れてしまうだろう。
周囲の田も荒れていれば問題ないが、周囲が稲作をしていれば迷惑がかかるので、シルバー等に委託して定期的な耕運とあぜ草刈りだけは有料でしてもらうしかない。
売りたくても買い手はほとんどいない。つまり田舎の土地は負債。
山は放置しておけばよい。どこにもそうだから。
父が亡くなってから、稲作の農具を何人かに引き取ってもらったが、現在の自分はそんな大型農具はない。父から引き継いだ乗用トラクタがあるが、小型なのでそんなに場所はとらない。
田んぼの構築物は、物置と鳥小屋と井戸であるが、これは別に問題にならない。
ただ、ガンだったら、死ぬ前にかなりカネがかかる。家人がアメリカンファミリーというガン保険に入っているので、費用のいくらかは出るだろう。
ガンはある日、突然の宣告
まだ、心の準備ができていない
でも晩年の20年を土に帰依した仕事ができたのだから
これでよしとしなければ・・・
いや、今はまだ中間点。76才まであと20年が目標。