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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

迷い道 くねくね

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現状に留まっていたら先が見えない。転身しようと思うと、厳しい決断を迫られる。

もう4年近くになるが、39才の時にサラリーマンから農業に転身し、17年続けた農業を57才の時に止めて、元の都会へ戻られた農業仲間がいた。

農業への転身も
農業からまたサラリーマン社会への転身も

どちらも難しい決断だったと思う。

農業を止める決心をしたのは、ぎりぎりになって決断するよりも、まだ余裕のある今、決断した方がいいし、60才まではあと3年あるから、働こうと思えば今ならまだ働けると言われた。

つらい決断をされたのだろうと思ったが、今から思えば、鮮やかな決断だったとも思える。

1年後にお会いした時、今の方がはるかに楽だと言われた。


自分も来年は57才。ずるずると決断を先送りしてきたなあという気がする。

確かに、ぎりぎりになって決断をしたのではいいことにならない。

来年はいろんな決断を迫られると思う。

仮にワンパックを止めざるをえなくなっても、ヤギは手放せないし、ニワトリも止めないし、これから始めようとしているミツバチも進めたい。

ワンパックは止めても自給野菜はもちろん作り続ける。

確かに20年ほどやってきたワンパックを止めることは大きな挫折である。

しかし、土曜、日曜もなく、あくせく働いても、たいした収入にはならない。

仮に、時間給が900円のアルバイトを1日3時間するなら2700円。月20日間働くとすると54000円。年間では648000円になる。3時間働いてこれくらいになるなら、農業収入よりいい。

残りの半日を自由に使える。

しかし、世の中、そんなに甘くない。
(1)最近の世間相場は時間給はせいぜい800円。
(2)こんな虫のいい働き先があるかどうかもわからない。
(3)現実は、アルバイト先も今はほとんどない。人づてで探すしかない。
(4)農業は自分のペースでできるが、勤めるとこうはできない。
(5)農業と全く違う仕事だとストレスも大きいだろう。
(6)農業とアルバイトで、気持ちの切り替えが簡単にできるだろうか。

だいたい、身体がその方向に簡単に向いてくれるかどうかわからない。

しかし、外的なちょっとした事柄で、農業の継続が簡単にとどめをさされそうな、綱渡りのような農業をしている。
(1)家人に何か生じた。
(2)電柵をしているサツマイモ以外の野菜に害獣被害が発生した。
(3)乗用トラクタが壊れた。
(4)自身の病気。

仮にワンパックを止めても、惜しい大きな投資はない。しいてあげれば井戸であるが、これは自給用野菜にも使う。

ブログは止めない。週に2回ほどの更新になるかもしれないが、ブログは自分が最も大切にしているものなので、止めれない。

先行きのよい選択になれば、それが一番いい。

ワンパックを止めざるをえなくなっても、農業本体まで手放すわけではないし、自給野菜と家畜は続ける。

確かにワンパックを止めることは大きな挫折である。

長年にわたって支え続けてくれた顧客もある。

しかし、展望が見えないものをずるずると続けていける余裕はなくなった。

今後の目標を見定めて、そのためにはどうすればいいか。

確かに現状が維持できて生活もまわっていくなら、それにこしたことはない。

その位置に安住できた方が精神的には楽である。

しかしそうすれば、将来の危機が膨らんでしまうこともある。

留まるにも先が見えない。進むにも方向が見えない。

いろんな選択肢を日々考えながら、今年、来年を過ごす必要がある。

急には方向転換できない。毎日毎日考え続けていれば、半年後、1年後、あるいは1年半後の転身もなんとか一歩が踏み出せる。


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コメント

時給の仕事は 外部とのつながりを持つため
にやる 社会見学のためにやる 気晴らしに
やる、 少し金を取ってくるためにやる、ので
いいんじゃないでしょうか?
ソローは 農作業は 一日2時間で良いと
結論しています。
ソローは 実家の鉛筆工場の芯の研究も
やってて ウォーキング王で 本当に自由人。
ま、ソローも宮沢賢治も 2年くらいで一人
暮らしの百姓生活やめちゃってるから、挫折してるよなあとも 思うのですが。

  • 2009/08/08(土) 10:03:05 |
  • URL |
  • 長澤 #-
  • [編集]

70歳を過ぎた(時給)労働者はあまり見かけませんが、90歳以上のお百姓さんはごろごろいます。
うまくいくと、死ぬ間際まで現役でいられる。ウーン、素晴らしい。

  • 2009/08/08(土) 18:14:24 |
  • URL |
  • しの #-
  • [編集]

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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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