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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

多摩全生園  盾木 弘さん



主語


れぷらだけが俺たちの天地

どうして

美しい詩などが生れるだろう


春の花も 風に散る柳の緑も

青葉の光りも 時鳥の音も

それはれぷらの助詞にすぎない


天恵と 天刑は

れぷらの形容詞

宿命と 悲惨は永遠の副詞


山の暮れ 野の黄昏れは

れぷらの動詞

一葉落ちるのもその類だろう


自暴自棄と自殺は接続詞

信頼と敬虔も同様だ

天国と 地獄はそれに続く


新薬出現 全治癒は未然形

咽喉切開が終止形

これらの活用はみんな暗い


だが たったひとつ

地にしがみつき根を張って

生きてゆくいのちしずかな感動詞がある


こんな俺たちの主語 れぷらに

天地のどんなしめりが どうして

美しい詩をうたわせよう。




盾木弘(盾木氾、小杉敬吉、島鬱二、辻辰摩)さんの略歴
1917年6月26日栃木県に生まれる。一歳二か月のとき小児麻痺を患う。小学生の頃ハンセン病に罹患。十四歳頃に病気を自覚し、十八歳より隠れ住む生活となる。1938年10月9日全生病院に入院。「山桜」出版部、自治会、全患協などで働く。小説・詩、短歌・随筆など多数。1988年頃失明。随筆集『あの人・このこと』(小杉敬吉著、1998 私家版)、『ハンセン病に咲いた花』戦前編・戦後編(盾木氾編著、2002 暁星社)。編集の仕事に『俱会一処』(1979 一光社) 『全患協運動史』(1977 一光社)など。2003年5月10日85歳で死去。 



2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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