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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

大島青松園  馬場照市さん



朝の空気


香り高い朝の空気を

胸一ぱい吸って

昨日の悲しい想出を振り棄てよう

汚れのない青い空を無心に仰ごう

泥溝の臭い カビの臭いも

遠く果てしない処へ溶け込んでゆくだろう


今日の生も

明日の死も

誰にも判らない人生のきびしさ

新しい朝の空気を腹一ぱいたべると

全身の血が

一せいに流れわたる








荷物


午前十時 荷物受取り

あけてのぞけば

母の匂い 室内に流れる













何と醜い細長く

影 影

月光の下で重く胸につかえて

僕は はるか彼方へ

眸を通すと

赤く渋く光る灯

漁村の灯火なのか

今日は愉しい暮しであろうか?

煙草の立ち登る煙が

夢と溜息を

煙に包まれ星空へ向って

飛び散って行く








勇気


澄んでる 秋の空

眺めていると

悲しい気持が心底から流れ出る

僕は癩 癩 癩

思いきって遠くへ行こう

静かに港の方へいそぐ

あの船の方向に

黒い不吉な死の鳥の様に

帆を見つめて走って行く

その青さに滴っている

あの悪い血を海の辛い液体の中で

刻み殺すだろう

ささやかな風にのって

声が聞えて来る

ああ そうだ

妹の声

兄さん 兄さん

と呼んでいる

勇気をだそう

歯を喰いしばり敢えて

耐える為の勇気をもとう









ショボ ショボ降る雨の中

一人で雨雲を眺めていると

ああ 妹の顔 顔 顔

悲しげに僕を見ている

妹よ

寂しいだろう

僕のために悲しかろう

辛かろう

しかし強く生き抜いてくれ

妹よ

母と力を合せて

一生懸命勉強してくれ



馬場照市さんの略歴
1934年3月20日香川県に生まれる。1955年2月24日大島青松園に入所。「花虎魚」同人。
 


2030年 農業の旅→ranking



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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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