今年はまだ、梅の花が固いつぼみのまま。炭焼きイベントまでにちらほら咲いてほしい。
メンドリは全く問題がないのに、オンドリは手ごわい。だから、誰にでもエサやりは任せれない。急用で家人に頼むわけにもいかない。
ヤギのオスもニワトリと同じだろう。今日、ヤギの本を読んでいたら、ヤギの「去勢」のことが出ていた。
去勢には、陰のうを切って行なう「観血法」と、リングなどを用いて行う「無血法」とがあるが、素人の安直な施術は避け、獣医師の手にゆだねることである。去勢をする時期は生後2週間くらいの時が最もよい。と書いてあった。
・・・去勢しているのかどうか、まだ確認していない。
去勢すると、
(1)性質が温順になり、飼育が容易になる。
(2)オスヤギ特有のにおいが失われる。
(3)メスヤギと同居させておくことができる。
(4)太りやすく、肉質が柔らかく美味になる。
もう一冊の本には、「牛の去勢肥育とは異なり、雄ヤギの肥育は去勢しないままに行うのが一般的だ。しかし、肉質向上と雄ヤギ特有の臭いをのぞくためには、去勢雄を用いた方がよい」と書いてあった。
45年ほど前、我が家の門先で、「牛の去勢手術」をしている現場を何回か見た。父を入れて3人がかりだった。ムシロの上に牛を寝かせつけて(押さえつけて)、獣医さんが睾丸の除去手術をしていた。かなり出血していた。見ないようにしようと思っても、自然と目に入ってくる。気になるのに目をそむけて家の中に走って入った。むごたらしい現場だった。終わってしまうまで家から外に出れなかった。
前足2本と、後ろ足2本は、それぞれ太い木の棒に縛りつけられていたようだ。
当時は何をしているのかよく理解できなかった。何のためにしているのかもよく理解できなかった。でも何となくわかった。
しかし、今ふり返ってみたら、こんな光景を何回か見たということは、貴重な経験である。
去勢手術をしていたということは、雄牛を飼っていたのだろう。
話が牛にちょっとそれたが、ヤギはメス・オスともに生後5~6ヶ月頃になると発情し始める。このためメスとオスを分けて育成する必要がある。
オスは生後1年半以後からいつでも種付けが可能ではあるが、9月下旬~12月までが最も精力旺盛で、受胎率がよい。この期間は性質が荒々しくなり、オスヤギ独特の強烈な臭気がある。
近親交配は、親子・兄妹などのように血縁がきわめて近い間の交配をする場合で、特別の目的以外は絶対に避けなければならない。(以上、本より)
「闘鶏」や「闘牛」はあっても、「闘ヤギ」というのは聞かない。だから、オスでもヤギは比較的優しいのではないかと思う。ただ、生後5~6ヶ月頃から、メスとオスは分けて育成する必要があると書いてある。
去勢していないなら、やはりメスとオスはいっしょには飼えないようだ。
後2週間(2月8日まで)の間に、2冊の本を何回も読み返し、疑問点は箇条書きにして、ヤギの飼い方を生産者にもっとくわしく聞く必要がある。
他にも、何人かに聞きに行った方がよい。
ヤギに比べて、ニワトリの導入のなんと簡単なことか。ニワトリに関しては知っておかなければならない前知識は少なかった。中島正さんの「自然卵養鶏」の本一冊を読めば十分だった。
ヤギは自分のためだけに飼うつもりはない。
(1)ヤギがニワトリとともに自給自足の要になることを証明したい。
(2)牛耕がトラクターに取って代わった時、牛の歴史的使命は終わった。
(3)ヤギ画像で、犬や猫のような癒し効果を。
(4)飼い方を疑似体験してもらう。
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