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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

雇用創出ではなく自給自足型農業支援を

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 「麦踏み」は根の張りを促し、倒伏防止や春の収穫量を高める重要な作業と、農業新聞に出ていた。まだしていないが、今が適期らしい。
 こういうことは「対照区」を設けて比較する必要があると思う。シラサギ小麦もビール麦も半分だけ、麦踏みをするつもり。


 集落営農組織は、もよりの駅から岡山駅まで30分という通勤圏である当地のような田舎では、組織されないだろう。理由は、
(1)ほとんどの現役世代はサラリーマンで、収入を農業に全く依存していない。
(2)稲作以外に、産地化できるような作物がない。
(3)稲作だけだったら、集落営農にしたら、個人でするよりもっと採算が悪くなると思う。

 それなら、集落営農組織はいったい何の目的なのか。過疎地でこれ以上耕作放棄地が出ると困るような地域が集落営農組織を立ちあげている。このような組織では、元々採算が悪い小さな急勾配の田んぼが多いから、補助金がないとやっていけない。

 しかし、平均年齢の高い高齢化した集落が、なぜ守られる必要があるのだろう。同じするならロスジェネ世代に「青年集落協力隊」として移住支援をした方がよい。

 
 農業分野での新たな雇用創出が叫ばれているが、雇用ではなく、なぜ自給自足型を支援しようとしないのか。
 雇用に関して、たった3~4年ほどの雇用なら、あまりに無責任である。雇用が切れた後は、どうやって生活したらいいのか。そんな雇用創出ならしない方がよい。
 
 それよりか「自給自足型」を支援するなら、首切りもないし、環境保全にも役立つし、地域の景観も維持されるし、飢饉襲来など、いざという時の防波堤の役目もしてくれるのが自給自足型の農業形態だと思う。

 例えば、自給自足農園が、1~2人の居候さん(自給自足の見習い人さん)を受け入れれば、それはりっぱな「雇用創出」である。こんな自給自足農園をいっぱい増やすことが、10年後の日本には必要なのに、農業法人での雇用だとか、森林整備事業だとか、あいもかわらず、商工業的発想だけで、農業を捉えている。

 2兆円の定額給付金のような、余分のカネがあるなら、1軒あたり60万円の自給自足型農業移住支援にあてて欲しいと思う。
 
 将来、国民年金保険料をもらえるとしても60~70万ほどである。だから、提示した60万円支援というのは、それくらいの金額の範囲内で「自給自足ができなければならないという数字である。ワンパック宅配でも100万円ほどの世界だから、60万円というのは少ない数字ではない。

 雇用創出といっても、雇用創出してくれる企業に支援金を出したり、あまり緊急を要しない、あるいはほとんど無意味な雇用創出事業を作りだすのであれば、自給自足型農業者支援を打ち出した方がよい。

 雇用創出は意味があるが、自給自足型農業支援はまるで「生活保護」といっしょと考えられるかも知れない。しかし、資本主義自体がすでに行き詰っている。格差は広がり続けるし、常に雇用の不安定がつきまとう。

 資本主義は経済至上主義であり、人間性のかけらもない、人間疎外の経済システムである。
     
 
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(今日の夕飯)
サンマ・・・ダイコンおろし
ホウレンソウのおひたし


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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在67才、農業歴31年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp
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