秋冬野菜も残り少なくなった。というより、元々たくさん作っていない。それなのに忙しい。
今日は、先日の炭焼きイベントの方たちが田んぼ見学に来られた。瀬戸内沿岸部を走る岡山ブルーラインの「道の駅」を視察に行かれる途中で立ち寄られた。
あいにく小雨が降っていたが、見学者には田んぼと山を一巡して説明することにしている。野菜、ハーブ、ニワトリ、以前のドラム缶炭焼き窯、シイタケ原木、森林セラピー、葉タバコ跡地。最後に井戸とメタン菌液肥。
今日見学に来られた方に、ヤギを頂く予定なので、ヤギ小屋も見てもらった。ヤギ小屋といっても物置の中ですが。
ここ数日、ヤギのことを考えることが多い。
多分、2月5日~2月7日の間にもらいに行くつもり。2月8日に田んぼでイベントをするので、その時ヤギをお披露目したい。
名前もすでに付けた。銀ちゃん、ラムちゃんです。名だたるペットブログ「アメショッス」の猫名を拝借することにした。銀ちゃん、ラムちゃんのような「有名ヤギ」になって欲しいと期待する親心です。生後2ヶ月余りのオスとメスをいただける予定。
メスヤギが出産できる期間は9才頃までで、寿命は14~15年らしい。猫と同じくらいのようである。
まさか自分の方がヤギより早く死ぬことはないと思うが、15年後は70才。もしかして、もうこの世にいないかも。
飼うことが心配になったり、逆に高揚したり、まるで少年のようにヤギの来訪を待っている。
それまでに準備することは、
(1)犬用の首輪と鎖(ロープ)と支柱をホームセンターで購入する。
(2)物置をかたづける。
(3)物置の4分の1を、コンパネのようなもので仕切る。
(4)土を補充して、少し高くする。
(5)落ち葉や枯れ草を敷く。
物置の東側の4分の1は当初、ニワトリを飼う予定にしていたので、冬の日当たりがよく、夏はキーウイが陰をして西日が当たらないので涼しい。
あと20年ほどの人生だから、後半の農業人生は、もっと楽しくしたい。
猫はわざわざ飼わなくても、猫ブログで十分疑似体験ができる。ボクはある意味、それを理想としている。農業をしなくても(できなくても)、ニワトリを飼っているような、野菜を作っているような、ハーブを実際に作っているような「疑似体験」ができるようなブログにしたい。
もし農業の疑似体験ができるようなハイレベルのブログをアップできたら、ものすごく役立つと思う。
簡単に、安易にヤギを導入するのではない。牛と豚と鶏の3種類は我が家で飼っていたので、鮮明な記憶が残っている。特に豚は何回も「お産」を見たことがある。しかし、
(1)豚は単なる換金動物
(2)牛は牛耕の必要性がなくなった時、その歴史的使命も終わった。60年ほど前までは、耕運のためにどうしても牛が必要だった。ミルクだけならヤギの方がはるかに実用的。
(3)鶏30羽は、農業をする上で必須動物と思う。
(4)ウサギは、これも草だけで飼えるが、今は仲買人がいない。だから肉にするくらいしか飼育メリットがない。
(5)ヤギは、今後10数年の間に必ず、日本農業史に復活する。
45年前、ウサギやヤギを飼っている家もあったが、集落内では少なかった。逆に、牛と鶏は長く、集落の多くの家で飼われていた。豚は疾風のごとく集落にやってきて、たった5年ほどのうちに疾風のごとく集落から去っていった。
45年前、ニワトリの卵は1個が5円とか10円の時代だった。アイスクリーム1個が10円の時代だったから、卵の値段がいかに高かったかわかると思う。だから、食べることは倹約して売っていた。あの当時は「鳥買いさん」がたくさんおられて、「ニワトリを売らんかな」と、我が家にもしばしば「鳥買いさん」が来られていた記憶がある。だから当時は、卵を産み出して1年ほどでニワトリを回転させていたのだと思う。産まない(すねた)ニワトリを見分ける眼力をプロの鳥買いさんは持っていて、長く飼っていても若鶏に見せようとする海千山千の百姓の魂胆などすぐに見抜いただろう。
今はかなり入れ込んでいる状態だが、ヤギがどういう変化を自分にもたらしてくれるか、わからない。ただ、
「1日20分のヤギとの時間を惜しむ者は、農業の楽しみを放棄することと同じ 」ということを、「1日30分の散歩を惜しむ者は、病床の10年を持つ」という英国のことわざにひっかけて、考えてみた。
どんな限界集落に、たった一人で住んでいても、都市へワンパック宅配、ニワトリ30羽、ヤギ1~2頭、その他、ハーブ、シイタケ、炭焼き、果樹も少量作り、ワンパックに入れるという、楽しい100万円型農業を提示したい。
たった100万円と思われるかも知れませんが、農業で100万円稼ぐには涙ぐましい努力を伴う。
このヤギさんたちのうち2頭です。
(今日の夕飯)
ハクサイの煮物・・・ゴボウ天
ブリの照り焼き
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