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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

田舎の集落は日本の縮図

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 雨が降っていたので、出荷が終わった後、田んぼには行かず、ラッキョ漬けの続きをした。

 10日ほど前に3キロのラッキョを10%の塩漬けにしていたが、それをさっと水洗いし、沸騰した湯をまわしかけ、すこし冷ましてから海苔のビンに入れた。その上から、酢に砂糖を適量溶かしたものを注ぐと、ラッキョ漬けの出来上がり。(本を見てする)


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 朝から雨が降ったり止んだりだったので、ヤギは外に出さなかった。反芻動物だから、1日くらい食べなくても大丈夫と思ったが、出荷の箱詰めが終わってから2時半頃に行くと、今まで何をしていたんだと怒ったようにメエ~メエ~と騒ぎ立てるので、大急ぎでオスを外に出し、続いてメスも外に出した。

 今朝は収穫が忙しく、ニワトリにエサを与えていなかったので、ヒヨコと成鶏にエサと青菜をやっているうちに、また雨脚が強くなったので、結局15分ほどでまたヤギを小屋に戻した。これでは食べたりないので柿の枝を折り、ドングリの枝を折って小屋に入れた。その後、宅急便の営業所へ野菜の箱を持参した。

 
 雨脚が強ければ収穫出荷作業は見合わせるが、少々の雨だったら収穫出荷しても何ら問題ない。

 それぞれの作付量は少ないが、作付種類は多いので、収穫、仕訳に結構時間がかかる。今日収穫したのは、
(野菜)
キュウリ
ナスビ
ピーマン

ニンジン
レタス(チマサンチュというレタス。収穫期間が長くて便利)

エンサイ・・・・・・・初収穫
ツルムラサキ・・初収穫
青シソ

タマネギ・・・・・・・在庫野菜
ジャガイモ・・・・・在庫野菜
ニンニク・・・・・・・在庫野菜

ナンキン、オクラ・・・まだ収穫できない

(ハーブ)
レモンバーム
レモンバーベナ
レモングラス・・・・今日は注文なし

コモンタイム
レモンタイム
スペアミント
ブラックミント
アップルミント
セイジ

ローズマリー・・・今日は注文なし
イタリアンパセリ
スイートバジル

ロケット、ディル、チャービル・・・秋冬作しか作っていない

 納品書記入、振込用紙記入、送り状記入と事務量も多いが、地元に配達することに比べたら、都会へ送付する方がはるかに時間は短縮できる。



湯浅 誠さん(40歳)

 「年越し派遣村」で一躍有名になったが、その湯浅さんが土曜日の朝日新聞の「フロントランナー」で大きく取り上げられていた。その生き方をとても尊敬している。

 「貧困」と言う問題で集落を考えてみた。田舎の集落は日本の縮図である。
(1)ほとんど親と同居しなくなった。
(2)同居している場合は、同一敷地内に別棟を建てている。
(3)非婚や離婚の方が多数派になっている。
(4)その場合、親がいるので「溜め」になり、生活にすぐに事欠くことはない。
(5)現在60歳以上の人は安定したサラリーマン生活を終えた人が多い。国民年金ではなくほとんど全部の人が厚生年金なので、今後も安定した老後になるだろう。
(6)企業の雇用形態の大半は正社員だったのに、15年ほど前から雇用形態がおかしくなった。次の世代が正社員であるか非正社員であるかによって集落内でも今後は「収入格差」が表面化してくるだろう。
(7)田舎の人は「農業では食えない」ということを身にしみて知っているので、いくら働き口がないからといっても、職業として農業を選択することはない。あくまでボクのようなパターンは例外中の例外。
(8)すでに田舎で自給自足できるものは何もない。自給しようとすればかえって何倍も高くつく。野菜も米も。
(9)田舎でも単身赴任は当たり前。拒否していたら働く場所などない。要するに大都会の東京や大阪と全く同じ。


自分の現実

 
 自分もあと20年したら76歳。考えたくないがそれが現実。すでに人生を引き算で「後何年」としばしば自問する。今のところ2人の子供は農業をする気など全くない。

 寿命が終わるまでに、野菜の作り方の一通りのことは伝えたいが、うまくタイミングが合致してくれるかどうかわからない。

 自分以外は田んぼの場所をほとんど知らない。田んぼの場所くらいは最低限、死ぬまでに教えておかなくては。

 後継者がいなくても、第3者に委託するわけにもいかない。今は田んぼの所有者より田んぼの耕作者の権利が強くなっているし、ボクのように突然、農業をしようと思うかも知れないから。

 親が死ぬ前に3年ほど野菜作りの引き継ぎ(指導)ができたらラッキーである。自分の場合もちょうど3年間、親から引き継ぎを受けた。抜群のタイミングだったと思う。すでに田んぼのありかさえ、あやふやになっていた。それくらい農業とは縁のない生活をおくっていた。同居していたが、サラリーマンの時は、家庭菜園も稲作の手伝いも全くしなかった。サラリーマン社会で生き抜くために必死で、他の事を顧みる余裕はなかった。

 タイミングよく引き継ぎができなかったら、ゼロからのスタートになる。これは大損。自分の場合は、
(1)技術レベルが低いので、子供が覚えやすい。
(2)レベルは低いが広範囲に伝えることができる。野菜の春夏秋冬、ハーブの春夏秋冬、ニワトリの飼い方、ヤギの飼い方、炭焼きの方法。
(3)管理機(ミニトラクタ)、草刈機、乗用トラクタ、エンジンポンプの使い方。
(4)メタン菌液肥の作り方と使い方。
(5)各種果樹の収穫期。
(6)山の境界線、落ち葉かき、腐葉土、シイタケ原木の置き場。

 うまく引き継ぎができるかどうかは神のみぞ知る。ガンなどで死期が特定されれば、2~3ヶ月間で必要最低限は伝える。

 高度な農業技術など伝えようとしても相手の理解力に無理が生じるが、自分くらいのレベルだと、相手が理解しやすいと思う。

 日本の農業の悲劇は、ごく基礎的なこと(旬の野菜を蒔く時期)さえバトンリレーできなくなっているという現況にある。

 集落でも、家庭菜園の引き継ぎさえすでにうまくいっていない。加えて、イノシシやシカのような害獣が家庭菜園の継続さえ瓦解しようとしている。


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コメント

うちの やぎは 雨の日は ほとんど食べませんでした。 雨つずきの時は どうしてたんだか 思い出せないです。
よく鳴くやぎは かわいがって育ててもらってる証拠と思います。 ほったらかしで 小屋に入れっぱなしのヤギは 直射日光にも弱いと思います。

ツルムラサキは 勝手に夏になると生えてきますね。 種が散ったのでしょうか。
シソと同じで バジルは 耕すと生えてきませんね。
去年は 生えてきたのになあ。

  • 2009/07/02(木) 13:50:19 |
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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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