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あめんぼ通信(農家の夕飯)

春夏秋冬の野菜やハーブの生育状況や出荷方法、そして、農業をしながら感じたことなどを書いていきたいと思います。

2割の農業者(法人)のための莫大な補助金

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農業は徹底した実力主義の世界である。


人の技術はなかなか真似ができない。特に自分の場合、懇切丁寧に教えてもらって、自分の田んぼで同じことをしようとしても、どうしてもできなかった。


家人に定期収入がなかったら、農業界からとっくに淘汰されていたかも知れない。そういう意味では「補助金漬け農業」と言える。


補助金は、淘汰されるべき農業が生きながらえる。


失意の中で農業を始めたのに、農業では生活できないからと、また元のサラリーマン社会に復帰できるだろうか。もっと失意になるだろう。


そんなに高い能力や技術の蓄積がなくても、新規就農して1年後くらいには、最低限の生活がまわっていくようでないと、新たな農業者を呼び込めない。


農業は能力や技術ではなく、遊びであり、癒しであり、自給自足であるという考え方をする人も農業者の半分以上を占める。


それは主に定年帰農者であり、家庭菜園愛好家であり、小規模の有機農業者たちだろう。


そういう人は、農業にあまり「技術志向」はしない。野菜という形になりさえすればいいので、技術よりも、単純に作る楽しみを志向する。
 


ボクは農業をスタートして3~4年目あたりまで進歩したが、それ以降はぴたっと進歩が止まったようになっている。

技術を追求することにあまり興味が持てなかった。


自然の意に逆らわず、お天道様任せで、作るというより、できたという野菜の作り方をずっとしてきた。


しかし、現役世代はそれではいけないようだ。とにかく農業で一定の収入を上げないと、農業の継続ができなくなる。


ここにギャップが出て来る。


誰もがビジネス志向の農業をしたいわけではない。逆に、したくても難しくてできない人もいる。


半数の人は自給自足型や楽しみや癒しの農業をめざしている。


問題はそういう人たちにも「農業の門戸」を広げる施策が国にないということ。


政権が変わっても変わらないだろう。自給自足型農業は国家の自給率に何ら貢献なく、単なる個人の趣味とみなされる。


しかし生物多様性は、家庭菜園型、定年帰農型、小規模有機農業型の農業者が支えている。


農業分野には、莫大な補助金が下りている。


それでもその補助金は、半数の農業者には全く関係のないものである。


農協組織も、半数の農業者には何ら意味のない組織である。


農協組織が目をむけているのは、残り半数の出荷型農業者だけである。それは認定農業者や農業法人や集落営農である。


しかし農業とは本来、法人(組織)でするものではなく、一人か、家族農業をする時にこそ、農業の持つ素晴らしさを体感できる。


集落営農も全く未来を感じない。補助金漬け農業としか考えれない。個人で利益が上がらないのに、集落営農(規模拡大)にしたら利益が出るということはありえない。負債が膨らむだけだろう。補助金の受け皿のように見える。


半数の農業者と何回も言っているが、実際は7~8割の農業者が家庭菜園型や定年帰農型であり、莫大な補助金の恩恵を受けているのは残り2割ほどと思う。


集中から分散


大規模から小規模 


20世紀型農業と決別する必要がある。


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コメント

プライドとるか 自然体で行くか
賢くがっちりするか 
自分の事は自分でやろうを 全てに
徹底すれば良いのですが。

  • 2009/06/27(土) 21:56:33 |
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プロフィール

Author:水田 祐助
岡山県瀬戸内市。36才で脱サラ、現在66才、農業歴30年目。農業形態はセット野菜の宅配。人員1人、規模4反。少量多品目生産、他にニワトリ20羽。子供の頃、家は葉タバコ農家であり、脱サラ後の3年間は父が健在だった。
yuusuke325@mx91.tiki.ne.jp


セット野菜のワンパック宅配 みずた観光農園

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